ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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ザンギエフ

 
すべてを吸い込む赤きサイクロン!

ザンギエフ

生年月日:1956年6月1日
身長:211cm (II) 214cm (ZERO、IV)
体重:115kg (II、IV) 121kg (ZERO)
スリーサイズ:B163 W128 H150 (II、IV) B172 W133 H154 (ZERO)
血液型:A型
好きなもの: レスリング、コサックダンス
嫌いなもの: 飛び道具、妙齢の美しい女性 (ZERO3、IV)
特技: ウォッカの一気飲み、寒さに耐える



吐く息も凍る極寒のロシアからやってきた、鋼の肉体を持つプロレスラー。その見事に鍛え上げられた体もさることながら、 世の評価はその抜群の技センスに集まっていた。彼はつねに技を研究改良してゆく努力家だったのだ。 今日も彼は世界をまわり、その技に磨きをかけていく。(ZERO2)

『偉大なる指導者』の依頼を受け、秘密組織『シャドルー』に迫るザンギエフ。祖国に恐怖をもたらす組織を、悪しき兵器“サイコドライブ”を、その手でなぎはらうために……!(ZERO3)

国内で敵なしの彼は、ロシア大統領の考案する改革の一環である“格闘技による親善大使”として選出される。ただし相手となるのはレスラーだけではない。 異種格闘技の世界に打って出ようというのだ。 ザンギエフはこの要求を快く引き受けた。 誰にも負けないという自信を持っていたからである。 必殺技のスクリュードライバーを引っさげ、ザンギエフの格闘外交が始まろうとしている。(II)

「よーし!必殺のサイクロンだ!」ザンギエフの人形で楽しそうに遊ぶ少年。しかし少年の友人が言う。「そんな大技通用するわけないだろ!」「やっぱ最強は総合(総合格闘技)だよな!」ザンギエフは自分を慕う少年に、プロレスこそが最強であるという証を見せるため、闘いへ身を投じる。S.I.Nが主催する世界格闘大会へ…!(IV)



漢(おとこ)の背中

幾多の死闘、激闘をくぐりぬけてきたザンギエフ。それは彼の体に残る多くのキズからも明らかだ。痛々しくも見えるが、これらのキズは彼にとって漢(おとこ)の勲章なのだ。さあ、ここで注目してもらいたいのは、彼の背中である。

漢の背中
ではちょっと後ろを向いていただこう。
まわれー右ッ!


お気づきだろうか。実はザンギエフ、背中にはまったくキズがないのである。 これは、ザンギエフが「どんな相手に対しても、背中を見せるようなことをしない」 という証なのだ!!(小学館 ストII MOVE公式メモリアルブックより)

このエピソード、実はアニメ映画の設定なのだが、ゲームの中でも同様なのだろうか。 ゲーム中から背中が見えるカットを探してみよう。

背中01
まずはストIIシリーズのザンギの背中。
ザンギの同キャラ戦って暑苦しいよね。


背中02
続いてZEROシリーズのザンギの背中。
引き締まった尻もまた男らしい。


やはりゲーム中もザンギの背中にはキズひとつなかった! これは彼の漢っぷりを示す、すばらしいエピソードといえよう。 ねえ、中平センセ!

背中03
中平正彦『さくらがんばる!』より。
あれっ…ザンギの背中………!!


ギャー!キズだらけじゃん、中平センセーっ!



ザンギと“気”の力

波動拳にヨガファイヤー、タイガーショットにソニックブーム…。 数多くの飛び道具に苦しめられてきたザンギエフ。 “気”を操るキャラクターにはどれだけ泣かされたことか! しかしそんな得体の知れない力に頼るものかと言わんばかりに、ザンギエフはその鍛え上げられた肉体のみを武器に立ち向かう。

そんな彼だが、ついに『スパIIX』で飛び道具に対抗しうる手段を得る!それが“バニシングフラット”である。バニシング(vanihing)=「消滅させる」、フラット(flat)=「まっ平に」、つまり「あとかたもなくかき消しちゃうぞ!」という意味である。その名のとおり、ザンギエフの大きな手のひらが振り下ろされると、 波動拳だろうと、ソニックブームだろうと、ヨガファイヤーだろうと、跡形もなく消滅してしまうのである!こいつはスゴイぜ!

気の力
さあ来い!なんでもかき消してやるぞ!!
ちょっ…!真空波動拳はやめてー!!


この技、スタジオベントスタッフ『ALL ABOUT ストZERO3』によると、「手のひらに気を集中させる中国拳法系の技を取り入れて、苦手な飛び道具への対抗策としている」のだという。なるほど、手のひらを見てみるとたしかにオーラをまとっている。これがザンギの気のチカラなのだ。

ん!?気のチカラ!!?ザンギには使えないものとの先入観があったが、たしかにストIVアニメ『新たなる絆』では、格闘家だれもが持つエネルギーとしてガイルにより解説されている。彼も立派に気のパワーを使いこなしていたのだ!

しかしせっかく使えるこの気のチカラ、他のキャラのように「飛び道具として撃つ」という発想はないらしい。



ザンギとメガネ

お目にかかる機会は少ないが、戦いの場を離れたザンギエフはメガネ姿が多い。その貴重なオフショットを見てみよう。

大学生
勉学にいそしむザンギエフ。
あだ名はもちろん“博士くん”でした。(うそ)


外交
愛する祖国の振興のため、大使としても活躍するザンギエフ。
シートはひとりでふたり分♪


読書
暮れなずむ街で、読書を楽しむザンギエフ。
パンツ一枚ながら、その姿からは知性がほとばしる!!


どうやらザンギエフは視力が低く、外交や読書の際はメガネを愛用しているようだ。リングに上がるときはコンタクトなのだろう。ちなみに、リゾートに出かけた『カプJam』のエンディングではサングラスをかけたザンギエフの姿も確認できる。

グラサン
ひょっとしたらこのサングラスも度入りかも!?

それにしてもコンタクトレンズは手入れや扱いがめんどう。ザンギエフがデカい図体で洗浄や煮沸消毒をしている姿、一度見てみたいものである。
 
-パリン!-
「うおおおっ、また割れたーーッ!!」
 
 

レインボー・ミカ

 
キラリと光るリングの星

  レインボー・ミカ001

出身地:日本・北陸地方
身長: 168cm
体重: 62kg(ZERO3)/70kg(V)
スリーサイズ: B97 W72 H93
血液型: O型
好きなもの: ザンギエフ様のプロレス理念
特訓(砂浜ランニング、指立て伏せ、首ブリッジ)(V)
嫌いなもの: 年下の礼儀知らず
特技: 大食い



ザンギエフを慕う女子プロレスラー。
地元の中学を卒業後、女子プロレスラーの星を目指し、元プロスラー・ハルマゲドン陽子に弟子入り。ザンギエフの闘いに理想のプロレス理念を見出し、自らも多彩かつ豪快な投げ技を得意とする。新人としてのプロモーションと、伝説の赤きサイクロンとの対戦を実現させるため、世界中のストリートファイターたちに闘いを挑んでいく!(ZERO3)




夢のかけ橋、大空に輝く虹を目指す旅…!
 
ミカは本名を七川美華といい、“レインボー・ミカ”という名はリングネームである。これはコーチであるハルマゲドン陽子が、彼女のデビューの際に贈ったものだ。ハルマゲドン陽子自身は、ミカのプロレス界入りの3年前に腰を痛め引退。もはや選手としてもコーチとしても復帰は考えていなかった。…そう、ミカと出会うまでは!ミカに出会い、彼女に天性の才能を感じた陽子は、指導者としてプロレス界に舞戻る。ミカのデビューのとき、陽子は一通の手紙を送る。(BGM: 「過ぎ去りし永遠の日々」)
 
“あなたは遠からずスポットライトを浴び、必ずや頂点へと登りつめることでしょう。あなたの夢は私の夢です。夢のかけ橋、大空に輝く虹を目指す旅は、始まったばかり…。レインボー・ミカ。あなたに送ったこのリングネームに込めた願いがかなう日まで、私はこれからも世界一きびしいコーチとしてあなたを見守っていきます。覚悟しておいてくださいね。”
 
レインボー・ミカという名前にはふたりの夢への想いがこめられていたのだ! プロレス界の大きな虹となれ、レインボー・ミカ!!

レインボー・ミカ010
コーチのハルマゲドン陽子。
常にスクーターなのは腰を悪くしているせいか。




神月家との意外な関係…!

 
ストZERO3において、ミカはまだ駆け出しの新人レスラーだ。 華やかなリングに立つ機会はまだ少ないのだろう、絶賛売出し中である。プロモーション活動にも余念がなく、世界を股にかけた興行をおこなうかたわら、まともなリングすらない鰯ケ浜のプロレスショーにまで精力的に出場するほどだ。しかしいくら期待の新人とはいえ、世界を飛び回るプロモーションは異例ではないだろうか。 所属事務所の資金繰りを心配してしまう。

レインボー・ミカ004
開設50周年のプロレスショーを盛り上げるミカ。
レスラーたる者、まず地元民に愛される存在でなくては!

 
そんなとき超強力なスポンサーが現れたのである!なんと大富豪のお嬢様・神月かりんだ!!ストZERO3ミカのストーリーにおいて、5戦目でかりんに勝利すると、「一流になったら、神月財閥がスポンサーになっても良くってよ」と、なんともうれしい申し出が。また、ストZERO3ドラマアルバムにおいても同様の話を持ちかけられ、ミカの活躍いかんによっては専用ホール専用とジムの建設も約束してくれる。
 
レインボー・ミカ005
ミカの奮闘にスポンサーを買って出るかりん。
ただし一流のレスラーになることが条件である。

 
さて、資金援助を名乗り出た神月財閥であるが、その後どうなったのだろう。ミカの今後の成長次第という条件はクリアできたのだろうか。公式にその後が描かれるチャンスはなかなかなかったが、ついにストVでそれが明らかになった。ミカのかりん戦勝利後のセリフを見てみよう。

レインボー・ミカ002
「たとえスポンサー様でもリングの上では平等ッス!」
 
やった!!ミカはその活躍を認められ、神月財閥にスポンサードされる選手に成長を遂げていた!これで資金面は心配せずに、思いっきり活動できるというものだ!
…あれ?でも資金援助を受けるということは、ミカ側としては当然広告塔にならないといけないわけだ。 F1ドライバーの車やスポーツ選手のユニフォームに、スポンサーの企業名を入れるアレだ。……ええと、こうかな?
 
ミカ尻
「スポンサー様の宣伝をするッス!!」

これで神月の名を尻得ぬ…じゃなかった、知り得ぬ者などいない!



牛乳80ダース事件


ストZERO3からストVの復活まで、なかなか出番のなかったミカ。しかしアドベンチャーゲーム『スタートリングアドベンチャーズ』にはちゃっかり出演していたのだ。

ミカの出演は、同作シナリオCの『スペースレスキュージョウ』。主人公ジョウはなんでも屋。牛乳屋から依頼を受け、ミルク代未払いの客のところに集金に行くというストーリーだ。ジョウが向かったのはプロレス団体“R.R.P.F.W”。牛乳なんと80ダース(960本)分の代金が未払いだというのだ。出てきたのは…レインボー・ミカ!!

レインボー・ミカ006
集金に訪れると、そこにはレインボー・ミカが!
 
牛乳をゴクゴク飲みながら姿を現したミカ。代金を請求すると、注文した覚えがないので、支払えないという。

レインボー・ミカ007
じゃあ手に持っているのはなんなんでしょうね?
 
牛乳が届いたことは届いたが、ファンからの差し入れと思い込み、勝手に飲んでしまったという。その数なんと900本!!!おいおい、飲みすぎだろう!!???あと60本しか残っていない。
 
レインボー・ミカ008
でも、いっしょに届いた伝票の注文主はミカの団体なのだ。

レインボー・ミカ011
ミカいわく、これはうちからライバル団体へ移籍したレスラーの嫌がらせ!

警察へ届け出ましょうというジョウの意見も聞かず、ミカは嫌がらせをしてくるライバル団体へ殴りこみをかけることを決意!いつまでも泣いてなんかいられない、決戦だ!!

レインボー・ミカ009
興行中のライバル団体の試合へ乱入するミカ!
勇ましいマイクパフォーマンス!

 
なぜか、なんでも屋のジョウまで巻き込んでの乱入戦。どうなるミカ!?どうなるジョウ!?どうなる牛乳80ダースの代金!?

ちなみに特定商取引法では、勝手に送りつけられた商品の代金は払う必要がないそうだ。そして絶対に14日間は商品に手をつけてはいけない。その間、もし業者が引き取りに来た場合、商品を返還しなくてはならないからだ。 万一、使用、または消費してしまうと、購入する意思があるとみなされるぞ!逆にこの14日間を過ぎると、なんと受け取った側の使用、消費は自由となる。
ミカは14日間待ってから、牛乳を飲めばよかったのだ。 
 
…って、腐ってるがな!!
 
 

CAMMの真実

 


CAMMの真実

1996年、アーケードに登場した『エックスメンvs.ストリートファイター』。『ストリートファイター』シリーズの格闘家たちが、アメコミヒーローを迎え撃つ、クロスオーバー作品だ。リュウや春麗といったおなじみの面々の中に彼女もいた。そう、キャミィだ。でも…あれ?

頬の傷007
あれ?なんだか幼い感じ。
しかもコスチュームがちょっと違うぞ。


スパIIで初登場したキャミィは、英国デルタレッドの特殊工作員。しかしエンディングで、彼女の正体は記憶を失ったシャドルーの強化戦士であることが明らかになる。スパイとして英国へ送り込まれたはずが、記憶を失い、デルタレッド隊員として生まれ変わったのである。本作のキャミィは、かつてのベガの洗脳下にあったシャドルー時代のキャミィだったのだ。スパIIより幼く描かれているのも、コスチュームがデルタレッドのそれと違うのもそのためだ。

劇中の時間経過によるキャラクターデザインの変更は当時としては珍しく、本作のキャミィは話題となった。しかしこのキャミィ、マニアックなファンには納得のいかない点があった。

「この頃にキャミィという名前なのはおかしい」
「頬の傷がすでについているはずがない」


という2点である。なぜならスパII時代に、キャミィの名は記憶喪失の彼女が持っていたペンダントのアルファベットからウルフマン大佐が名付けたことと、頬の傷はデルタレッドの実戦訓練でついたという設定があったからだ。シャドルー時代の彼女なら、まだキャミィという名前ではなく、頬の傷もまだないはずなのである。

まさかカプコンはこんな大事なエピソードを忘れていたのだろうか?せっかく“シャドルー時代のキャミィ”という面白いキャラクターを出したのに、過去の設定と食い違うとなると、『スパII』のバックストーリーが台無しである。これはいったいどう解釈すればいいのか。  
頬の傷006
その後、ZEROシリーズにも彼女は登場する。
やはり名前はキャミィ、頬の傷もついたままだ。


この矛盾…、多くの方が「デルタレッド時の設定に対し、シャドルー時の設定は違ってる」と思っているに違いない。デルタレッドのエピソードが先にあったのだ、その後の設定が間違ってると思うのはもっともだ。しかしここで発想の逆転をしてみよう。
「シャドルー時の設定が正しく、デルタレッド時の設定が誤りである」
こう考えてはどうだろうか?もともと名前は「キャミィ」であり、頬の傷もシャドルー時代についていたもの。デルタレッドでのエピソードこそ、ウソっぱちだったとしたら…?

キャミィという名前

スパⅡ時、キャミィの名前は記憶を失いデルタレッドに保護された際、彼女が身に着けていたペンダントの“CAMM”という文字から、ウルフマン大佐が“CAMMY(キャミィ)”と名づけたとされていた。

頬の傷003
ペンダントに刻まれた文字は「740106CAMM」だ。

さも名前とは関係のない文字列から命名したかのように語られているが、そもそもこれは認識票ではないのか。認識票とは氏名等が記され、軍人が個人の識別に用いるものだ。万が一の際の身元確認にあてられる。実は小説『キャミィヒストリー』に登場するふたりの強化兵士も、それぞれ名前と同じ文字の入ったペンダントを持っていた。アニーは“ANNE”、べスは“BESS”である。つまりウルフマン大佐は名付け親のように言われているが、認識票に書かれた名前を読んだだけだったのだ。
 “CAMMY”ではなく“CAMM”(Yが抜けている)なのはなぜかという疑問もあるが、ペンダントに刻まれる文字は4文字までしか入らないのかもしれない。ウルフマンも「CAMM(キャミ)?ああこいつCAMMY(キャミィ)って名前か」程度のことだったのだろう。

しんたろ
5文字以上の名前は入りきらないのだ。

頬の傷

新声社『波動拳の謎』によると、頬の傷は訓練時にナイフを受けたためとされている。跡が残らないように治療することも可能だったが本人が気にしていないのでそのままになっている、と。しかしこれはスパIIのバックストーリーと矛盾する。キャミィは土砂崩れに巻き込まれ大ケガを負ったところをデルタレッドに保護されている。助け出された彼女は全治2カ月であったが、尋常でない治癒能力で周囲を驚かせた。全身の骨折はものの3日で回復の兆しを見せ、わずか1週間で健康体に戻ってしまったという。これはキャミィがシャドルーに遺伝子操作による人体改造を施されているからだ。つまり彼女の特異な身体は切り傷くらいたやすくふさいでしまうのだ。ナイフの跡が残るのは不自然なのである。あるとすれば施術前…シャドルー時代に付いたと考えるべきだろう。

土砂崩れ01
UDONアメコミでのキャミィ救出シーン。
すでに左頬には傷跡が付いている。
右頬にも流血しているが、こちらは完全に回復している。


嘘つきは誰か?

キャミィという名も頬の傷も実はシャドルー時代かあったものだとすると、デルタレッド時代のエピソードはいったいなんなのか?
キャミィはデルタレッドに救出された時、マインドコントロール下にあり、本人の意思とは無関係に特定の行動を誘発させる技術が施されていた。突然、総司令に襲いかかりウルフマン大佐に止められている。生体兵器プロジェクトを進めていた英国軍はキャミィに大きな関心を寄せ、その原理の解明が最優先事項になったという。

うそつき01
洗脳が解けていなかったキャミィ。
軍は彼女の身体に興味を示した。


そうして生体兵器の重要なサンプルとなったキャミィだが、ウルフマン大佐はまだ幼いキャミィが残酷な運命を背負っていることに嘆き、自らの部隊に引き取るのだ。キャミィのデルタレッド入隊の際、シャドルー時代の洗脳は英国軍によって解かれたと解釈するべきだろう。そして過去の忌まわしき記憶は消されたのではないか。過去に通じるような名前や頬の傷に関するエピソードは、新たな記憶を上書きしたのではないだろうか。それは悲しい過去を断ち切ってやりたいというウルフマンの優しさだったに違いない。

うそつき02
キャミィに新たな居場所を与えたウルフマン大佐。

このようにキャミィの名前と頬の傷の謎は、ウルフマンの優しいウソ、というのが当サイトの見解だ。
嘘つきといえば、日本ではイソップ童話の『狼と羊飼い』になぞらえ“オオカミ少年”と表現する。

ん?狼少年??
狼…少年……?
ウルフ…マン…!!

ウルフマンの名前はカプコンの仕込み、真実への伏線だったのだ!!!!

 

1961年 サンダーフット族襲撃事件

 
1961年
サンダーフット族襲撃事件


メキシコの山間(やまあい)にあるサンダーフット族の村。村人たちは“聖地”と呼ばれる美しい自然の中に、静かに暮らしていた。しかし平和な日々は突然終わりを告げた。シャドルーと名乗る殺戮集団が突然の襲撃してきたのである!
聖なる地は焼かれ、尊い命は奪われ、美しい自然は失われていった。人々の憎しみや恨みの念が、ベガのサイコパワーをより強大にするのだという。ただそれだけのために、サンダーフット族はシャドルーの標的になったのだ。
わずかに生き残った人々は聖地を追われ、ひっそりと隠れ住む……。

それから数十年、ついにひとりの男が立ちあがることとなる。自然を愛し、正義を愛する勇者、その名はサンダー・ホーク!!



検証:『サンダーフット族襲撃事件』は1961年!?

一夜にしてひとつの村が消え去ったこの凄惨な事件、いったいいつ起こったことなのだろうか。
この事件はサンダー・ホークの父アロイオ・ホークの口から語られている。(T・ホークのスパIIバックストーリー参照)病床に伏し先のないことを悟ったアロイオは、かつての事件について初めて息子に打ち明ける。その時話されたのが「もう30年も前の話だ……」という言葉である。ストIIシリーズの舞台である1991年から30年前ということは、シャドルーによる聖地の襲撃は1961年と計算できる。
ちなみに1959年生まれであるT・ホークは当時わずか2歳。聖地を追われ、移り住んだことの記憶はないらしい。

聖地
数十年ぶりに部族の聖地に戻ってきたT・ホーク。
そこは豊かな緑はなく、荒れ果てた岩肌が広がるのみ。
「ま、まずは聖地を整地…、と」

 
 

パラレルワールドと正史

 
キャラクターの数だけ存在する、ストリートファイターの世界

『ストリートファイター』シリーズのストーリーをまとめる上で、まず“パラレルワールド”と“正史”について触れておきたい。パラレルワールドとは本来、「現実と平行し、交わることなく存在する複数の世界」のことをいう。「もしもこの時Aではなく、Bの道を選んでいたら、世界はどうなっていたのか?」などの仮想を形にする上で都合が良く、SF映画、漫画、小説などによく用いられる。

前置き004
漫画や映画でたびたび用いられるパラレルワールド。

TVゲームにおいては、行動選択によって結末の異なるRPG(マルチエンディング形式)や、複数のキャラクターから主人公を選び物語を展開させる対戦格闘ゲームなどによく見られる。 『ストII』で例を挙げると、リュウがベガを倒した場合の世界とケンがそうした場合の世界は、全く別ものであり交わることはない、といったものだ。ふたつの世界はお互いにパラレルワールドの関係にあるというわけだ。
つまり『ストリートファイター』シリーズは登場キャラクターの数だけ物語があり、パラレルワールドの集合体であるといえる。

前置き003  
『スパII』の春麗は「普通の女の子に戻る」か、「刑事を続ける」かを選べる。
見事にパラレルワールドを展開する、わかりやすいエンディングといえよう。


このように同一キャラクターであっても、物語は分岐し、パラレルワールドが生まれるのだ。



ZEROシリーズは別物!?

そして『ZERO』シリーズについて補足しておこう。 『ZERO』シリーズは時系列上、『ストII』シリーズより前の話にあたる。しかし『ZERO3』には、ベガが爆死してしまうエンディングが多数存在する。 『ZERO』シリーズでベガが死んでしまっては、話は『ストII』シリーズにつながらない。このため『ZERO』シリーズは、外伝的な作品だという見方が根強い。 「シリーズ本流はあくまでも『I』→『II』→『IV』→『III』であり、『ZERO』は別物」というのだ。

前置き001
『ストII』以前の話である『ストZERO』で爆発!!
「ZEROシリーズって、所詮パラレルでしょ!?」


しかし考えてみてほしい。 『ストII』のベガのエンディングはベガが世界を制服をするというものだが、続編『ストIII』『ストIV』では征服どころか、シャドルー自体が壊滅しており、話はつながらない。つまり本流と言われる作品どうしも、話がつながるとは限らないのだ。ストリートファイターの世界は、パラレルワールドの集合体なのである。『ZERO』シリーズだけ“パラレル”の部分を取り沙汰されるのはおかしいといえよう。

ここまで『ストZERO』シリーズが別物扱いを受けることになったのは、 『ストZERO』のスタッフインタビューで「パラレルワールド的な世界です」と発言があり、それまでの『ストII』シリーズとのつながりを曖昧にされたことにある。ナッシュでさえ、ガイルの戦友ナッシュと同一人物であるか明言をさけられたほどだ。シナリオ担当の村田氏はプレーヤーに勝手に想像してほしいとしているが、これが 「ZEROはストIIとは別!」という認識を与えてしまったのである。

前置き002 
うしろのホウキ頭は、どうみてもガイル。
それでもカプコンは同一人物とは認めなかった。


しかしこれは『ストZERO』が製作された当初の話であり、のちの『ZERO』シリーズはまた別の見方がされている。
ストリートファイター15周年記念DVD『格闘武眞傳』において、船水氏がZERO3を振り返り、そのコンセプトを「ナンバリングタイトルに入れてもおかしくないものを作る」と語っている。それまでガイルの戦友かどうか曖昧にされていたナッシュも、ガイルとの共同戦線で、ついに同一人物であったことが描かれた。当初『ストIII』は『ストZERO』との関係を、「別路線なので、ストIIIキャラがストZEROに出ることはありえない」と語られていたが、『ストリートファイターZERO3↑』ではストIIIのユンが登場し、ふたつのシリーズの世界をつなぐこととなった。(スタジオベントスタッフ 『ALL ABOUT ストリートファイターIII』)
また『ストリートファイターIV』では、ローズやコーディーなど『ZERO』シリーズの物語を受け継いでいる者が多い。

そして『ストリートファイターIVマスターガイド 拳の書』では、巻頭のシリーズ年表において「さまざまな派生作品があるが、ここでは「正史」ともいえるナンバリングタイトル(ZERO~III)」を中心に紹介していこう」と、『ストZERO』がストリートファイターシリーズのナンバリングタイトルであると名言された。

前置き006
『ZERO』シリーズは『ストII』キャラの過去を描くと紹介されている。

「ストZERO」と聞くと「パラレルでしょ?」と別物扱いするのは、すでに古い考えなのである。



引き継がれる歴史“正史”

ただし、その数々のパラレルワールドの中でも、のちの作品に引き継がれるエピソードというものがある。有名なところでは、『ストII』以前にナッシュは消息不明になっているというものだろう。『ストZERO3』ではナッシュがシャドルーを討つハッピーエンドもあるのだが、その後の物語にあたる『ストII』シリーズではベガの手により消息不明になっている。このようなのちの作品に引き継がれるエピソードを“正史”とし、この年表ではそれら正史のみを綴ってゆきたい。

前置き005
「え?ZERO3では頑張ったんだよ!?」
残念ながら彼の敗北は歴史的決定事項である。


なお、その他個々のエピソード(サンダーフット族襲撃事件等)は、重要と思われるものを私見で追加する。
 
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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