ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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バーディー白黒つける

 
初代ストリートファイターでイギリス代表を務めたバーディー。しばらく登場の機会はなかったが、彼はストZEROで電撃復活を遂げた。モヒカンは鋭さを増し、真ん中にはポッカリと丸い穴。逆三角の体に極太の腕、それに巻きつく巨大チェーン。別人かと思うほどのイメージチェンジだ。

クロちゃんです
これがあのバーディー?
この変わりように皆驚いた。


そしてなにより目につくのは、その肌の色である。白人だったバーディーが、まるで黒人のようになっている。いくら初代ストリートファイターからストZEROまで間があったとはいえ、カプコンスタッフは彼がイギリス生まれの白人だったことを忘れてしまったのか…?ぐむむ、これには納得しないファンが多いだろう。カプコンよ、しっかりしてくれー!!

シロちゃんです
懐かしき“ストIスタイル”のバーディー。
微妙に面影はあるものの肌の色がまったく違う。

 
いったいなぜバーディーは黒人になってしまったのか。新声社ゲーメストムック『ストリートファイターZERO』のスタッフインタビューによると「あれはZEROのバーディー。ストIのバーディーと同一人物とは明記していない」となんともつかみどころのない回答。しかも同書「あのころは若かった ストZEROキャラのルーツを探る」というコーナーでは「まるで別人。まさに人が変わった。」と書かれている。白人のバーディーと黒人のバーディーは別人なの?

しかしのちのストリートファイター15周年記念本『最強読本』には「以前より大柄になって再登場」、PS2版『ハイパーストII』の付録書籍にも「典型的なヒールとしてデザイン一新」として完全に同一人物として扱われている。また『ストリートファイターV』においても、当初ストIスタイルと踏襲したバーディーの登場案もあった。(個性不足により変更となった)
過去、別人をほのめかす発言があったことは間違いないが、現在はストIのバーディーとそれ以降のバーディーは同一人物という認識で間違いない。

初期スタイルバーディー
初期のパンクスタイル案もあったストV。
肌が白いぞ!


ではなぜ白人から黒人になってしまったのか。まだ別人説を通すほうが理にかなっている。しかし同一人物とされている以上、なにか理由があるはずだ。
調べを進めていくと、その謎を解くカギは『ストZERO2』の公式サイドストーリーにあった。そこには、バーディーが昔ショー・プロレス(台本どおりに悪役と正義の味方が戦う)をしていたこと、そこでヒール(悪役)を演じ、スターを気取る三流レスラーに虐げられていたことが書かれている。興味深いのはバーディーが演じていたヒールのコンセプトである。以下は公式サイドストーリーからの抜粋だ。

決まりきったシナリオのもと、「米国からきたパンクかぶれ」役を演じる毎日…
 
なに!?“米国からきたパンクかぶれ”!?なんとバーディーはイギリス人でありながら、ショープロレスにアメリカ人として出演していたのだ!これはいったいどういうことなのか。

みなさんはプロレス等にみられる“ギミック”というのをご存じだろうか。リング上で演じられる選手に付与されるキャラクターのことだ。本来の選手の経歴素性とは別に、インパクトを持たせるためわざと大げさにキャラを立てるのである。貴族のような立ち振る舞いのゴージャス・ジョージ、日本軍人のようなグレート・東郷、女性ではくのいちの乱丸、海賊の宝城 カイリなどが挙がる。もちろんそれぞれ貴族でもなければ軍人でもない、忍者でもなければ海賊でもない。それらは付与されたギミックなのだ。

怪奇系ギミック
鰯ケ浜プロレスのビビアン西木。
彼女は社長の勧めでオカルト系ギミックレスラーになった。


バーディーはショー・プロレスでやられ役をしていたわけだが、悪役は外国人のほうが需要があったのだろう。かくしてバーディーはイギリス人でありながらアメリカ人を演じることになったのだ。

さてここで問題になってくるのは、アメリカ人を演じるにあたって、なにをどうすればよいか?ということである。もしわれわれ日本人がアメリカ人を演じることになったらどうするだろう。金髪のカツラをかぶる、高い付け鼻をする、カラコンを入れる等、日本人にないアメリカ人の特徴を真似るだろう。

デュラン
なだぎ武と友近のコント「デュラン&キャサリン」。
赤毛や金髪のカツラをかぶる。


ではイギリス人がアメリカ人を真似るとすればどういう方法を取るだろうか。
そう!それが黒人のフリをすることだったのではないか?

黒人のふり
バーディー黒人化の謎。
話が見えてきたぞ。


イギリスは白人が90%超えという白人の国。黒人はわずか2%程度しかいない。いっぽうアメリカは、移民により成り立った多民族国家である。およそ白人が72%、黒人が13数%だ。(2010年時) なお地域による構成差も大きく、ニューヨークでは白人33%、アフリカ系黒人23%とその差は縮まる。
つまりアメリカ人を演じるには自国に少ない黒人になることは有効な手段である。さらに“パンクかぶれ”であることを、ハデな髪型や装飾品、腕のチェーンなどで表現している。よく見ると頭髪は金色だが、ヒゲは茶色である。これもキャラづくりのためにどちらか染めているのだろう。きっとバーディーの黒い肌の色もショー・メイクに違いない!!
 
考えすぎじゃないの?と言われそうだが、その裏づけとして『ストZERO2』のエンディングをよく見てみよう。念願のシャドルー入りを果たし、基地内でトレーニングに励むバーディー。そこではチャラチャラとした装飾品をはずし、上着まで脱いでいる姿が確認できる。このときのバーディーの体の色を見てみよう。

白い!!

ゲームプレイ時のあの濃い肌の色と比べると全然違うのだ。きっとこれがメイクを落としたバーディーの本当の姿なのだ。
 
ZERO2エンディング01
ZERO2のエンディング。
基地内ではチャラチャラした格好もなし。
自慢のモヒカンもセットせず、黒人メイクもなし?

ZERO2エンディング02
肌の色比較。
普段の格好と比べると、その差は歴然。


しかしこの黒人のショー・メイク、よほど気に入ったのかプロレスの試合がないときや、引退後も同じ格好を続けているようだ。ふだんからプロレスの衣装で過ごすなんて異常だと思われるかもしれない。しかしプロレス団体との契約に、日常もそのキャラクターを保つことを盛り込むこともあるという。バーディーに関しては契約ではなく、自身のファッションに自信とこだわりを持っているからだろう。
リングを離れてなおレスラーファッションを貫く。黒い肌も自分を表現するもの。それがバーディーのスタイルなのだ。

サスケ
政治家としても活躍した、ザ・グレート・サスケ氏。
議会にも家族写真の撮影にも覆面姿で臨むぞ。
プロレスマスクは、もはや体の一部なのだ。
 
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プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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