ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

対戦の合間にお読み物はいかがですか?

RSS     Archives
 

2006年 カイン KOF開催

 
2006年
カイン KOF開催


かつて戦いに全てをかけた男達がいた…。テリー・ボガード、ギース・ハワード。一方は復讐に身を焦がし、もう一方は野望を胸に抱き…。彼らに正義など関係なかった。ただ、自分の信念を拳に込めて戦い…そして己に決着を付けたのだ。
 
グッバイアディオスさようなら
「グッバイ」

あれから10年の月日が経とうとしていた。その招待状が届いてから、ずっと少年は迷っていた。……キング・オブ・ファイターズ。世界中の格闘家を一堂に集めて開かれる格闘技の祭典。しかし、主催者であるギース・ハワードが謎の死を遂げて以来、一度も開催されていないという。……それが何故?少年はもう一度手紙の文面を読み返した。
 
「Maximum Mayhem キング・オブ・ファイターズ」開催のお知らせ

この度、10年ぶりに「キング・オブ・ファイターズ」を開催することが決定いたしました。前優勝者である貴方様にはディフェンディングチャンピオンとして出場して頂きたく存じます。それから是非、お連れのロック様もお出で下さいます様お願い致します。ロック様の強さは噂で聞いております故、出場して頂ければ盛り上がること間違いございません。なお、優勝された場合には前回以上の多額の賞金を用意しております。さらに主催者である我が当主から、特別の優勝商品がございます。それは……


前回と同様、少年はここで目をつぶった。しかし一度空を仰ぎ見ると、再び先を進めた。
 
ロック様のお母様について……とだけ今は申しておきます。詳しくは、優勝された時に全てお話しいたします。それでは、良い返事をお待ちいたします

ハインライン家執事 アーノルド・セバスチャン


少年は手紙を全て読み終えると、再度目をつぶった。そして数秒の後、何か決心した風に目を見開くと、旅支度をしていた男に言った。
「いいよ………決めた。」
「そうか、どうする?」
少年は椅子から立ち上がり答えた。
「ああ、セカンドサウスへのチケットは2枚にしてくれ、テリー。さあ、いっちょ派手に始めようか!」」
  
セバスチャン
招待状を何度も読み返し、KOF出場を決めたロック。
「なあテリー…。なんで執事の名前って決まって“セバスチャン”なのかな?」




検証:カイン KOF開催は2006年!?

ギースの死から10年、再び開かれたキング・オブ・ファイターズ。カインの目的とは?ロックの母の秘密とは?…このエピソードはいわゆる『餓狼マーク・オブ・ウルヴス』である。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
バックスートーリーによるとこの出来事はギースの死から10年とある。ギースの死は1996年であることから、カインによって開かれたKOFは2006年であると計算できる。また今作では1972年生まれのテリーが35歳であることからも同様のことがいえよう。
 
 
KOFを主催した男-カイン・R・ハイライン。自由の街、セカンドサウスの全てを手に入れようとする怜悧な男。その目的はただひとつ…!セカンドサウスの完全独立化、そして全地区のスラム化である。街に真の弱肉強食世界を作り出そうとしているのだ。
 
カインの生地は貧民街でも最もひどい地区にあった。親と呼べる者はおらず、唯一の肉親である姉とその日暮らしを余儀なくされいた。手に出来る食料はストリートファイトで手に入れたチップのみ。……力だけが全ての街だった。カインは考えた…真の意味での自由な世界を創り出そうと!
 
8歳の時、ストリートファイト中のカインの姿が、たまたま通りかかった男の目に止まった。その男はとある秘密結社のボス…ドン・パパスである。容姿の美しさと強さを買われたカインはドン・パパスに拾われ、ファミリーの一員となる。十数年後、カインはドン・パパスを追い落とし、ファミリーのボスとなっていた。
 
そして10年ぶりのキング・オブ・ファイターズ。遂に彼は長年の考えを実行に移し始めたのだ!
 
カイン
若くして組織のトップになったカイン。
再び開かれたKOFは、彼の計画の始まりだ。


母の情報を求め、ロックは勝ち進んだ。育ての親テリー、カインの影グラントとの戦いを経て、ついに主催者カインのもとへとたどり着く。
「あんたがカイン……か? なんの目的で俺を呼んだ?」
カインは語りだした。ロックの母メアリーは、自分の姉であること。自分がギースの意思を継ぎ、街に暗黒をもたらさんとしていること。そのためにロックに協力してほしいということ…。
 
母ちゃんどこ?01
「なぜ母さんをダシに俺を呼んだ?」

そして…カインの真の目的は、ギースの遺書についてだった。なんとギースの死後、彼の遺書が発見されていたのだ。しかしそれは誰にも理解不能な代物だったという。
「ギースの忘れ形見、ロックならなにかわかるかもしれない」
カインはそう考えたのだ。だがロックには全く心当たりがなかった。ずっと父とは離ればなれで育ってきたのだ、当然のことであろう。
「悪いがほかを当たってくれ」
そう言い捨てたロックをカインが呼び止める。
「君の母が生きている……としてもかね?」
母が生きている!?この言葉がロックの心を動かした。駆けつけたテリーに別れを告げるロック。

母ちゃんどこ?03
「今は何も言わないでくれ。すべてを清算したら必ず帰るよ…。」

ロックは母と再会するため、カインと共にテリーのもとを去っていった…。


 
物語の残された謎

餓狼伝説、そして龍虎の拳シリーズは、このエピソードの『餓狼MOV』以降作られていない。(2016年現在)
誰にも理解不能だというギースの遺書とは?死んだとされるロックの母の秘密とは?謎は残されたままだ。
 
それではここで、それらの謎を確認してみよう。
 
母ちゃんどこ?02
数々の謎を残したままの『餓狼MOW』。

【謎その1】読むことのできないギースの遺書
 
ギースの死後に発見されたという彼の遺書。その内容は誰にも理解できない代物だったという。頭のよいギースが意味もない遺書を書くとは思えない。これにはなにか秘密があるはずだ。しかし、誰も読めなかったというのはどうしてなのだろう。

記されている言語が、一般的なものではなかったからだろうか?公式漫画ではないが、天獅子悦也『ギース・ハワード外伝』によるとギースはドイツ語、英語のほか、日本語、スペイン語、中国語も操ったという。遺書は側近やカインが読めない言語で書かれていたのかもしれない。いや、ギースのまわりには有能な人材がそろっていたはず。どこの国の言語で書かれていたとしても読解されたに違いない。…ではなぜ?  
カインはロックなら読むことができるのはないか、と考えている。はたしてロックは読めるのだろうか?

リッパーホッパー
リッパー「ギース様の遺書が誰にも読めないと話題だそうだ。」
ホッパー「どこの言語とも知れないと謎を呼んでいるようだ。」
ビリー「今さら言る空気じゃねえ!ただ字が汚いだけなんて!」


とびきりの美人も字が汚かったらガッカリしない?
 
【謎その2】実は生きていたロックの母
 
母メアリーとふたり、貧しいながらも幸せな暮らしをしていたロック。しかしロックが幼い頃、母は重い病気にかかってしまう。会ってはいけないと言われていた父ギースに助けを求めるが聞き入れてもらえず、母はそのまま息を引き取った。そう、ロックの母は死んだはずなのだ。しかしカインの話によると、ロックの母は生きているという。これはいったいどういうことなのか。 
 
この謎を解くには、まずギースとメアリーの関係を考えてみる必要がありそうだ。ご存知のように、ふたりは別々に暮らしている。メアリーの言葉によると、それは「あの人(ギース)に迷惑をかけてはいけない」からだという。あのサウスタウンの帝王・ギースの妻ともなれば、どのような危険にさらされるかわからない。子供がいるとなると、なおさらである。メアリーは一方的にギースに捨てられたのではなく、自らの意思(ギースの配慮?)で離れて暮らしていたのではないだろうか。そういった大人の関係は、ロックにはまだわからなかったのだ。
 
ここからは推論である。ロックからメアリーの病態を聞いたギースは、ロックを追い返したものの彼女の容態が気になっていたはずだ。その夜、メアリーは息を引き取ったとされているが、実は収容先の病院で息を吹き返したのではなかろうか。もちろん病院にはギース配下の優秀な医師団が待っており、出来うる限りの処置がなされたのだ。こうしてメアリーはかろうじて命をとりとめた。しかしメアリーの生存は秘密とされ、表向きは死亡と処理された。このような情報操作は、ギースにとってはたやすいことである。なにせ、以前自らも行ったことなのだ。もちろんこれは、メアリーがギースとの関係を抹消し、安全に暮らせるようにするためである。
   
メアリーが死んだとされたのち、ロックは孤児として教会に預けられる。おそらくギースはほとぼりが冷めたころ、ロックを引き取るつもりだったに違いない。『餓狼伝説3』の「ビリーよ、奴はどうしているんだ?」というセリフからもロックの身を案じるギースの様子がうかがえる。
 
気になる子
『餓狼3』で気にしている“奴”とはロックのことだ。

しかし皮肉なことに、ロックは宿敵テリーを慕い、彼と共にサウスタウンを離れてしまうのである。冷酷な闇の帝王ギースが、そこまでふたりのことを気にかけるだろうか。そう疑問に思われる方もいるだろう。しかし思い出して欲しい。ギース自身、父ルドルフに母ともども捨てられた辛い過去がある。父を憎んだギースは母の仇を取ろうとし、返り討ちに遭っているのだ。そんなギースが自分の妻子をないがしろにするだろうか。言葉に出さずとも、ふたりのことは気にかけていたに違いない。
 
きっと母の死はギースによる偽装。いずこかの地で幸せに暮らしている。
 
メアリー
カインの後ろの肖像画はロックの母・メアリー。
彼女はほんとうは生きている!?


 
カインの導きによってロックとメアリーが再会したら、こんな感じかもしれない。
 
ロック顔
「か、かあさん、生きていたのか!」

メアリー顔
「ロ、ロックなのかい!?」

ロック顔
「…? どうしたんだよ、この部屋その服!?ブランド品ばっかじゃないか!!?」

メアリー顔
「こ、これはアイツの残したカネが多すぎるから…。社会に還元してあげてるだけだよ!」

ロック顔
「それになんだよ、オモテの表札『ヨネ子』って!その顔でヨネ子かよ!!」

メアリー顔
「しかたないだろ、メアリーは死んだことになってンだから!それにこの名前は日本マニアのあんたの父親が付けたのさ。」

ロック顔
「もう少しどうにかならなかったのかよ、『ヨネ子・ロドリゲス』とか!」

メアリー顔
「うるさいよ、この△●×■◎!!」

ロック顔
「なんだと、この☆▼○★%!!」

メアリー顔
「・・・・・・・・!!」

ロック顔
「・・・・・!!」

 
 
SNK様!『餓狼MOW2』をよろしくお願いいたします!
  
スポンサーサイト
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



アクセスカウンター

Twitter