ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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1994年 セスの謀反

 
1994年
セスの謀反


壊滅したとされるシャドルー。しかしそれはあくまでも表向きであり、総統ベガはじめとする四天王はゆくえをくらましだけにすぎず、
シャドルーの残党も健在であった。兵器部門を担っていた下部組織S.I.N社も同様である。人体改造の研究は進み、そのCEO(最高経営責任者)セスは、自らの体に改造を施し、あらゆる格闘データを自分のものとしていた。

そもそもセスは我が身をベガの代替ボディとして捧げるつもりだった。しかしどうであろう。ベガは倒され、シャドルーの統制は執れてはいない。セスは思う。自分は最強の身体と技を手にした。世界を統べるのは私だ、と。

セスの謀反04
私は傀儡ではない!
長きに渡りシャドルーの陰にあったS.I.N社。
その最強の男がついに動き出す!!




検証:『セスの謀反』は1994年!?

陰の組織から表舞台に現れたS.I.N社。あらゆる流派の格闘データをその体に取り込んだセスはベガを超える自信を
得、世界を統べるべく動き出す。…この物語はいわゆる『ストリートファイターIV』である。ではこの事件、いったいいつ起こったものなのだろうか?
実はストIVの舞台、ヒントは多いものの何年の事柄なのか明言されてはいない。以下、そのヒントの数々を検証していこう。

ストIVが発表され、多くの雑誌・ネット上に小野プロデューサーのインタビュー記事が掲載された。その中でストIVの舞台は「ストIIとストIIIの中間」と発表された。これまでストシリーズのナンバリングタイトルは劇中の年代が実際の稼動と同年であったことから、ZEROシリーズのように時をさかのぼった設定は話題を呼んだ。しかしこの時点では、詳しい年代についてはわかっていない。

セスの謀反03
「IIとIIIの中間!?」ほっとする春麗

公式サイトがオープンし、登場キャラクターの紹介が行われた。 最初はリュウ、ケン、ヴァイパーの3名である。注目はケンのストーリー。
 
セスの謀反07
「新しい命を宿した妻」とある。

この赤ちゃんが愛息メルなのだろう。彼は1997年のストIIIで3歳であるので、そこから計算するとこの時1994年であると計算できる。ストIVの舞台は1994年に違いない!

しかしロケテストが始まり、事態は急変する。ロケテストパンフレットには「世界格闘選手権の翌年、それは静かに始まった―。」
と書かれているのだ!

セスの謀反01
世界格闘選手権の翌年!?

世界格闘選手権といえばストリートファイターIIのことである。ストIIの舞台は1991年なので、その翌年とすると1992年!?メルの誕生と計算が合わなくなってしまう。

その後ストIVは無事稼動を迎えたが、年代に関する情報はなかった。果たしてロケテ時の設定は製品版でも活きているのか―。
この事態に、有志によるカプコンへの電話問い合わせが行われた。「ストIVの舞台はいつなのでしょうか?」(スペシャルサンクス 無敵ロレント氏)しかしカプコンの答えは「公式サイトの情報が全てです」というものだった。公式サイトには年代に関する記述はない。
あるとすれば前述のイライザのおめでた程度である。このカプコンの発言を逆手に取れば、メル誕生の逆算説が有効ということになる。やはりストIVの舞台は1994年だったのか?

しっくりこない管理人により、公式ブログへの書き込みも行われた。「メルくん誕生前ってことは、IVの舞台はIIIの約3年前てことですよね?」(一部要約)公式ブログの書き込みは、いったん管理者の検閲を通り掲載される。誤った情報は掲載されないか、修正されるであろう。結果、この書き込みはそのまま掲載された。カプコンは、ストIV1994年説を認めたということだろうか。
 
そして事態が動いたのが『カプコン大格闘祭』!これは『ストIV』、『タツノコvs.カプコン』、『フェイト』といった、2008年末から2009年にかけて発売されるカプコンの対戦格闘ゲーム群を、 発売に先駆けてユーザーにお披露目する体験イベントである。ここでは小野プロデューサーも同席の声優トークショーが行われた。
ケン役の岸祐二氏のコメントに注目していただきたい。「10年まえに演じた『ストリートファイターIII』より3年まえに戻るということで、あのときよりも若い声を出すのに苦労しました」

セスの謀反02
っ!?3年前!!?

なんと出演者はストIIIより3年前という設定に基づき演技をしていたのだ!小野プロデューサー同席の発言、間違いはあるまい。
そもそもストII(1991年)とストIII(1997年)の中間と語られていたストIV。1992年では「ストII後」または「ストII直後」と表現されるべきである。1994年と考えれば、「ストIIとストIIIの中間」と言う表現がしっくりくる。

小野Pのインタビュー、イライザの妊娠、カプコンへの電話問い合わせ、公式ブログでの検閲記事、大格闘祭での岸氏の発言…。
そこから検証すると、このセス謀反事件は1994年と思われる。

―そして時は流れ…、ストIVは大幅なバージョンアップをもって『スーパーストリートファイターIV』へと生まれ変わる。このスパIV、時代設定はストIVと同じで、ストIVの物語を別視点から描いたものになるという。発表後、追加キャラとそのプロフィールが公表された。そこにはなんとストII以来となる、キャラクターの年齢設定が!
T.ホーク…35歳、ディージェイ…29歳。
ホークは1959年生まれ、ディージェイは1965年生まれ。これでストIV(スパIV)の舞台が1994年であることが、完全に証明された。
 
セスの謀反06
ホーク、ディージェイ、ジュリの3名は年齢が公表された。
が、以降のキャラクターには年齢は示されず、上記3名の年齢も後日削除された。


さて問題はロケテ段階におけるバックストーリーである。あの「ストIIの翌年」という記述はどう解釈すればいいのか。ストIIの翌年…1992年では、整合性がとれない。しかしもう一度、ロケテストのパンフレットをよく読んでみよう。
「世界格闘選手権の翌年、それは静かに始まった―。 相次ぐ不審な事件、その裏に暗躍する謎の組織。」
これはストIVの格闘大会が翌年に行われたのではなく、謎の組織による、不審な事件が起こり始めたことを言っていたのだ。家庭用ストIV特典のアニメーション『~新たなる絆~』を見てみよう。ガイルや春麗、キャミィらの調査によって、謎の格闘家失踪事件が数年前から世界各地で起こっていることが明らかになる。

セスの謀反05
格闘家失踪事件の裏に、あの組織の存在を感じていたふたり。
ストIVの数年前から、シャドルーグループの残党は暗躍を始めていた。


つまり、ロケテのパンフレットに書かれていた文句は、事件の始まりを示すものであり、ストIVの格闘大会を指すものではなかったのだ。
 
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プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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