ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

対戦の合間にお読み物はいかがですか?

RSS     Archives
 

第1部 災禍 6.黒い月

 
第1部 災禍

6.黒い月

ここは神月家。満月に夜桜の舞う大食堂。神月財閥は神月大厳十郎が一代で築き上げた、世界に名だたる一大財閥である。現在は大厳十郎に代わり、その娘かりんが当主を務めている。客人を招いてディナーを楽しむはずだったかりんだが、ゆっくり食事を楽しむどころではなくなってしまった。

「4時間前、東京上空で確認された、通称――『黒い月』ですが、当然、我が神月の衛星『まんじゅしゃげ』も捕捉しています。」

世界中に広がる不安。大切な客人を心配させぬように話しかけるかりん。黒い月に不穏な動きがあれば、神月の衛星“まんじゅしゃげ”が黙ってはいない。

general032.jpg

そんな不安と無縁の男もいた。バーディーである。かつてはあらゆる格闘技で無敗を誇り最強の名を欲しいままにしたバーディー。しかし、圧倒的な強さが災いし試合が組めなくなり、やがて酒場の用心棒へと身を崩した。その後シャドルートップの座を狙い組織に入るが、ある理由により抜けてしまった。今はかりんのボディガードやトレーニングの相手として、神月家に身を置いている。暴食がたたり、体重は増加の一途を辿り、格闘界で活躍していた頃の姿は、今や見る影もない。

バーディーにとって、黒い月などまったく興味がなかった。今はテーブルの肉を夢中で口に放り込んでいる。

general033.jpg

そんなバーディーに冷ややかな視線を送るのは、白いワンピースの少女、いぶきだ。いぶきは幼少の頃から忍術の修行を積んできた、れっきとしたくのいちである。かりんと面識はなかったが、共通の友人である、さくらの紹介で、かりんの側近を務めることになった。いぶき本人はお金持ちの神月家のパーティーだと聞いて来たのだ。まさか里の任務だったなんて。しかもとなりにはイケメンに程遠い大食漢。いぶきは深いため息をついた。

【Pickup!】 神月家の客人

黒い月が出現した日、神月家では客人を招いて夕食会が開かれていた。巨大モニターに映し出された格闘技中継を観戦する予定だったようだ。客人もただの上流階級の付き合いというわけではなく、かりん同様格闘に通じている者のようだ。ストVステージ「Kanzuki Estate」では、眼前で闘いが行われてもみな驚く様子もなく、ドレスの女性など特に力の入った応援をしている。特に白スーツの紳士はムエタイと嗜んでいるそうだ。

general042.jpg



 
次へ
 
スポンサーサイト
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



アクセスカウンター

Twitter