ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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シャド研キャラ図鑑マニアック解説4

 
シャドルー格闘家研究所』。ストVのコマンドリストやキャラ使用率、ダイヤグラム等の情報を発信し、また開発資料などの貴重なお宝を公開しているカプコン公式サイトだ。その中でも大きなコンテンツになっているのが、キャラ図鑑である。紹介範囲はプレーヤーキャラはもとより、ストーリー上出てくるサブキャラクターや背景キャラまでに及び、2017年4月現在220を超える人物が紹介されている。
しかし紹介される人物はときに非常にマニアックで「誰!?」と思っている人も多いだろう。4回目になる今回も、シャド研キャラ図鑑の中からマニアックな人物にしぼり、出典解説をしていこう。

今回も特殊な経緯でストリートファイター世界へ参入した人物たちである。



【モモタル/ボウス/ビアド/ルビィ】
漁師家族
ノルウェーの海で暮らす4兄妹。男3兄弟は漁船アンカー号で漁師として海に出ている。末っ子のルビィは母親と酒場を営むが、自らも海に出るため、現在船を作っている。4人の父親は海賊だったそうだが、酒場には母しかいないことと、漁は3兄弟がしていること、ルビィの説明文に「父親からの土産話をいつも楽しみにしていた」と過去形で書かれていることから、現在は亡くなったか、行方不明である様子。長男モモタルはリュウとも闘ったことがあるとされる。過去のストリートファイターシリーズでは見かけないと思われがちだが、実はそのルーツとなるキャラクターが過去のカプコン作品に登場していた。シャド研の紹介ページはコチラコチラコチラコチラ

モモタルとボウスは1984年にアーケードゲームとして登場したアクションゲーム『ひげ丸』に登場していた。世界中の海で暴れまわるボウス船長率いる海賊“ひげ丸”を、水兵のモモタルーがこらしめるというストーリーだ。『ひげ丸』の世界はストリートファイター世界とは異なるが、今回、「水兵モモタルーと船長ボウスが兄弟である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

モモタルー
当時の船もアンカー号。
自身の名は「モモタルー」から「モモタル」に改められた。

ボウス船長
無法者の海賊。
隻眼で片手がフック。


ビアドは1987年にファミコンゲームとして発売されたアクションゲーム『魔界島』に、莫大な財宝を隠した伝説の海賊の名として登場していた。『ひげ丸』を元に作成された作品であり、モモタルーやボウスも引き続き登場する。劇中ではすでに故人であり、残した財宝や墓、“ビアドの涙”といったアイテムのみが登場する。『魔界島』の世界はストリートファイター世界とはことなるが、今回、「モモタルーとボウスとともに兄弟である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

ビアドの墓
ビアドは伝説の海賊だ。
今や墓が残されているのみ。


ルビィは2000年にアーケードゲームとして発売された格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM 2 』に、魔力を秘めたアイテムを操る女海賊として登場していた。同じく海賊であった父の跡を継ぎ、大洋に名を馳せる。今回、「モモタルーら3兄弟の妹である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

ルビィハート
“波蝕の鎧”を確保するために戦う。
マヴカプ2初期案では宇宙海賊だった。


出どころが違う4人が“海”というつながりを持って、ストリートファイターで兄弟として設定されなおしたのは面白い。名前や見た目に元のキャラクターのイメージを残しているが、あくまで別人である。



長男はもうちょっとで、ストVに出られるところだった!!



【ブレード/アーケイン/カイバー/F7】
トルーパーズ01
“シャドルートルーパーズ”と呼ばれるシャドルーの北米支部の戦闘員たち。それぞれ刃物や重火器で武装している。ストVで初めてその詳細なプロフィールが判明したが、もとは1994年の実写映画『ストリートファイター』に登場した東南アジアの軍事国家・シャドルーの兵士たちである。映画はその後『ストリートファイター・ザ・ムービー』としてアーケードゲーム化され、彼らもプレーヤーキャラクターとして登場した。シャド研の紹介ページはコチラコチラコチラコチラ

実写映画の世界はゲームのストリートファイター世界とは異なるが、今回“シャドルー北米支部の戦闘員たち”という形でストリートファイター世界への参入を果たした。

トルーパーズ02
ゲームでは色の違いだけだった4人。
キャラ図鑑でより差別化された。


ゲーム内でも性能に差はみられたが、キャラ図鑑で4人がそれぞれ見た目にも明確に個性が打ち出された。そんな中、注目すべきはブレードに対するナカヤマ隊員の言葉である。

怪しいな

“なんかちょっと怪しいな”

これはいったいどういう意味だろうか?ブレードのなにが怪しいというのか。この言葉の真意を知るには、いくつかの予備知識が必要になってくる。カギとなるのはカプコンのプロレスゲーム『マッスルボマー』。そしてこの男、ラッキー・コルトである。

フロリダの暴れ馬
ハンサムマスクの暴れん坊。
彼がいったいどう関係するのか。


予備知識その1
【ラッキー・コルトの海外名】

1993年に登場したプロレスゲーム『マッスルボマー』。登場レスラーのひとりにハガーがいることから、『ファイナルファイト』を介して『ストリートファイター』世界ととつながっているとされる。海外で発売されたときには名称を『Saturday Night Slam Masters (サタデーナイトスラムスターズ)』に改めた。海外版で作品名や人物名が変更になることは珍しくなく、国内版でラッキー・コルトと呼ばれるイケメンレスラーも海外では名前が変更されている。それが“GUNLOC(ガンロック)”である。まずはこのことを覚えておいていただきたい。

GUNLOC
ラッキー・コルトの海外名。
それがガンロックである。


予備知識その2
【ガンロックと、とあるストリートファイター】

ガンロック(ラッキー・コルト)には、国内版で明らかになっていない設定がある。海外版マッスルボマーのプロフィール画面を見てみよう。「RUMORED TO BE RELATED TO A FAMOUS STREET FIGHTER .」と書かれているのがわかるだろう。これを訳すと「有名なストリートファイターの関係者という噂がある」となる。「 RELATED」は「関係者」のほか「親戚」との意味もある。公式な日本語訳がないため、どちらとも断定できない。それにしても有名なストリートファイターとはいったい誰なのか?

有名なストリートファイターの親戚
誰?誰かの親戚なの?

またUDON社から発売されたストリートファイター人物辞典『WORLD WARRIOR ENCYCLOPEDIA』の彼の項目には、「GUNLOC is rumored to be related to a famous American street fighter who is quite particular about his haircut.」と書かれており、「ガンロックはあるアメリカ人ストリートファイターの関係者であり、彼は髪型に非常にこだわりがある。」と読み取れる。アメリカ人?ちょっと変わった髪型?

特殊な髪型?
変な髪形のアメリカ人といえば…。

予備知識その3
【ストリートファイター ザ・ムービーのエンディング】

実写映画を元にした格闘ゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』のブレードのエンディングを見ていただこう。
「FOR YEARS BLADE HAS INFLITRATED BISON'S CORRUPT ORGANIZATION, REPORTING IN SECRET TO HIS BROTHER GUILE. NOW WITH BISON DESTROYED, BLADE AT LAST IS FREE OF HIS DEEP COVER ASSIGNMENT AND IS ABLE TO RESUME HIS PROFESSIONAL WRESTLING CAREER AS GUNLOC.」
翻訳してみよう。

「ガンロックは長い間シャドルーにスパイとして潜入し、同志ガイルにその内情を報告していた。やっとシャドルーを壊滅させ、ついにブレードとしての任務を解かれ、プロレスのリングに復帰することができるのだ。」

なんだって!?ブレードはシャドルー兵士ではなく、ガイル側のスパイのガンロックだったのだ!!原文にある「BROTHER」を「兄弟」と訳してもよさそうだが、『Street Fighter』の映画内では国境を問わず集まった反ベガ有志による連合軍であったので、唐突にガイルに家族が増えると訳すよりは、「同志」としたほうが適切だろう。

ガイルの同志だ!
シャドルー兵を見せかけてベガに仕えていた。
ブレードはスパイだったのだ!

スパイだ!
しかも本名はガンロック!
本業はプロレスラーだって!?


ソニック
ガイルの関係者(親戚?)だったとは!
そういえば必殺技は“ソニックフィスト”!


情報を整理しよう。ガンロックとはラッキー・コルトのことである。ガンロックは髪型が特徴的なストリートファイターと関係がある。ガンロックはブレードとしてシャドルーに潜入していた…。もうおわかりだろう。ナカヤマ隊員のあのセリフ。このブレードもガンロックの変装であり、それを怪しんでいたのだ!!

怪しいな
バレかけてる、バレかけてる!

シャド研のキャラ図鑑はマニアックなネタも豊富であるが、ここまでのものはなかなかないだろう。しかもブレードのプロフィールとラッキー・コルトのそれを見比べてみよう。

ブレードポップコーン
192cm、125kg、好きなものはポップコーン…。

コルトポップコーン
192cm、125kg、好きなものはポップコーン…同じ!?


コルトだッ!
ここまで凝るとはッ!!?

 
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プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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