ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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メトロシティ青春白書

 
アメリカはメトロシティ。その街は暴力集団マッドギアが牛耳る超犯罪都市。強者が弱者を虐げ、悲鳴の絶えない街。しかしそんな荒廃したメトロシティにも胸がキュンとするような若者たちの青春があった。今回はメトロシティを舞台にした、ある青年の恋物語に迫ってみよう。

ガイ(受験失敗)
彼こそこの物語の主人公。

その男の名はガイ。古くから日本に伝わる武神流忍術の伝承者である。彼は新たな修行の場にアメリカを選んだ。メトロシティに流れ着いた彼は、市長ハガーのもとに居候することとなる。そこで出会った女性がハガーの娘ジェシカである。

ジェシカ嬢
ジェシカは街でも評判の美女。
金色の髪は美しくスタイルも抜群だ。


なんとガイはジェシカに淡い恋心を抱いてしまったようだ。「え…!?そんな素振り見えなかったよ!」とお思いであろう。それでは『ファイナルファイト』のエンディングを思い出してほしい。ベルガーを倒したコーディーとガイは、ジェシカをハガーに託し、そっとその場を離れる。しかしそれに気づいたジェシカは彼らを追ってくる。

「コーディー!なぜ逃げるの?」

コーディーは自らもジェシカを愛していながら、彼女の気持ちを受け入れることに迷いがあったのだ。


「(こんな俺でも彼女を幸せにできるのだろうか…)」



コーディーが自問したその時……!!
 
おもひで
ドカ!バキ!グシャ!ベシッ!!
ガイの武神獄鎖拳がコーディーにクリーンヒットォ!


このガイの行動に「やりすぎでは?」と疑問の声もあるだろう。しかし、ガイもジェシカに好意を寄せていたと解釈すれば、全てつじつまが合う!つまり、ガイは相思相愛であるにもかかわらず逃げようとする友に渇を入れ、ジェシカの幸せを彼に託したのだ。このシーンにセリフを入れるならこんな感じであろう。

「なぜジェシカ殿をおいて去る!?
 ジェシカ殿を幸せにできるのは拙者ではなくコーディ殿でござるぞ!
 ジェシカ殿を…ジェシカ殿を……頼むでござるっ!!」

―ドカ!バキ!グシャ!ベシッーッ!!(←武神獄鎖拳)


居候先の娘であるジェシカは、単身アメリカに渡ったガイにとって一番近い存在の女性だったはず。

ああ幼馴染だ
ガイ「ジェシカ?!」
コーディー「ああ おさななじみだ」

 
オープニングで「ジェシカ?(誰?)」とトボケているが、居候先の娘を知らないのはかえって不自然、知らないはずがない。しかし憧れはするものの、その想いは言葉にできず、ジェシカはそれを知るに至らなかった。そのうえジェシカは友人コーディーの幼馴染みであり、ふたりがまだ恋仲ではないとはいえ、愛し合っていたことはガイの目にも明らかだった。そこでガイは静かに身を引いたのだ。ガイの淡い恋はこうして幕を下ろした……。
 
せっぷん
「誰にもできん生き方をさせてやる!」
ガイが去ったあと、ふたりは愛のくちづけを交わす。


そんな失意のガイにさらに追い討ちをかける事件が起きる。スーパーファミコン版『ファイナルファイト』の発売である。なんとそこにはガイの姿はなかったのだ!マッドギアを上回る脅威の存在“容量の限界”が起こした悲劇である。スーファミでFFを作るには、プレーヤーキャラ3人のうち、ひとりを削らざるを得なかったのだ。さらわれたジェシカの父親マイク・ハガーと、彼女の幼馴染みコーディーは削れまい。削除対象にガイの名が挙がったのは当然だったのかもしれない。彼の秘めたる想いなど、知る由もなかったのだ……。

コーディー(ジーパン)
ガイの姿が消えてしまったSFC版。
ガイはジェシカを救う手助けすら許されなかった。


こうしてガイの想いは完全に潰えたかのように見えた。…しかし物語はこれで終わらない、チャンスは不意に巡って来る!SFC 版『ファイナルファイト』のver.2!その名も『ファイナルファイトGUY』の発売である!
なんと恋敵コーディーは日本で修行中という設定、さらわれたジェシカを救い出すのは彼女の父ハガーとガイのふたりだけなのだ。 これはチャンス!!

エンディングでジェシカが追ってきても、コーディが不在ならそこにはガイしかいない。命をかけて自分を助け出してくれたガイに、ジェシカの気持ちが動くことも十分考えられる。これはガイにとってコーディーを出し抜くまたとない機会だ!!

拙者が助けるでござる
待っていろベルガー!
ジェシカ殿を助け出すのは拙者でござるッ!


ガイはマッドギアを蹴散らしひた走る。ダムドを、ソドムを、エディ・Eを!!ポイズンを、アンドレを、アビゲイルを!!…あれっ!?どっかの軍人忘れてるけど、まあいいか。そしてついにベルガーのもとにたどり着く。

「覚悟するでござるベルガー!(ジェシカ殿は拙者のものでござる!)」 

ベルガー撃破でござる
ラスボス・ベルガーを倒したガイ。

ベルガーはビルからまっさかさま。ついに我が手で救い出したジェシカ嬢…!

「ハッピーエンドはもうすぐでござる!」

以下、SFC 『ファイナルファイトGUY 』版エンディングである。

 
父娘再会
ジェシカは父ハガーと涙の再会を果たす。

「ここは親子水入らずでござる」

待って!
立ち去ろうとするガイを追ってくるジェシカ。

「(来た…!心臓バクバクでござるよ。)」

ガイせっぷん出来ず01
「待って!!ガイ!…ありがとう……」
まんざらではない様子のジェシカ嬢。


 「(こ、ここで振り返って…せせせせ接吻でござるっ…!)」

ガイせっぷん出来ず02
しかしガイはみすみす好機を手放す。


「コーディー殿と幸せにな…ではさらばジェシカ殿」

結局、そのまま振り返ることなく立ち去るガイ……。

「(できぬ…できぬ…!拙者のバカバカ!)」

ガイのもとに駆け寄るジェシカ。いい流れで来たエンディングだが、結局ガイは振り返ることなくその場を去ってしまう。やはりガイは親友コーディーのために身を引くのだった…。泣くなガイ、カッコよかったぞ!!

ジェシカへの想いにけじめをつけたガイ。こうしてコーディーはジェシカと結ばれるのだが、数年後、コーディーの傷害事件が元で破局。いっぽうガイは師・源柳斉の娘である麗奈と婚約し幸せをつかむ。人生とはわからないものでござるよ。

チクショウ
 
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プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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