ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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武神流、その系図

 
武神流第39代目継承者ガイ。メトロシティではジェシカ奪還のためマッドギアに立ち向かい、世界の平和を脅かさんとするシャドルーには武神流を背負う者としてベガに挑んだ。そんな正義の男ガイだが、彼には師がふたりいることをご存知だろうか。ひとり目は『ファイナルファイト2』で登場した源柳斎。白いひげに赤い半纏を羽織り、かなり高齢に見える。ガイと同じ武神流忍者マキの父でもある。ふたり目は『ストZERO』で登場したゼクウ(是空)。緑色の忍び装束に大きなもみ上げが特徴的。チンピラ少年だったガイの力を見出した張本人である。

武神流39代目
39代目継承者ガイ。
少年時に忍者にスカウトされた。


『ファイナルファイト』シリーズでの師、『ストリートファイター』シリーズでの師、彼らふたりのうち、どちらが本当のガイの師なのであろうか。「どうせファイナルファイトとストリートファイターで設定違うんでしょ?パラレルでしょ?FFのこと忘れてたんじゃないの?」そう簡単に片付けていいのだろうか。今回は、ガイと彼を取り巻く武神流の人々の人間関係に迫りたい。

ふたりの師匠
左が源柳斎、右がゼクウ。
どっちが本当のガイの師匠なの?


まず源柳斎について。彼は『ファイナルファイト2』において、娘のレナと新生マッドギアにさらわれるのだが、この物語においてハッキリと「ガイの師匠」と明言されている。しかしそれ以外に特別セリフがあるわけでもなく、ガイとの関係は詳しくわからない。

一方のゼクウ。彼は『ストZERO』のバックストーリーにて、ガイとの出会いが語られている。(電波新聞社『ALL ABOUT ストリートファイターZERO』など) それによると、ゼクウは武神流第38代目継承者である。かつては実戦格闘術であった武神流も、時代の流れの中で形骸化してしまった。ゼクウは武神流の真の復活を願い、それが出来る器となる男を探していた。ゼクウはチンピラのケンカに出くわすが、そのひとりが彼の目に留まった。大男相手に一歩も退かない野獣のような少年-それがガイだった。ゼクウはその後ガイを引き取り、武神流の技と魂を受け継がせた。

ゼクウとガイの関係が詳細に語られたことで「ガイの師=ゼクウ」というイメージが強い。源柳斎の存在はなかったかのように思えてしまう。このまま源柳斎は忘れ去られてしまうのか。ガイの師はゼクウで決まりなのか…、と思いきや2001年『カプコンvs.SNK2』で彼のことがふたたび触れられるのである。1993年の『FF2』から8年越しの生存確認である。

カプエス2ED
えー?死んでるーー!?
マキのエンディングより。

生存確認かと思いきや、死亡確認であった!!い、いやカプエス2はお祭り作品だから!ここでの設定なんてあってないようなものだから!ゲーム本編でないとはいえ、よい扱いとは言えなかった。

次に進展があったのは2005年『カプコンファイティングJam』である。オフィシャルガイドブックのガイの説明文に「武神流宗家の次女、源柳斎マキとは共にゼクウに師事した間柄」と書かれている。

Jamガイド宗家
宗家だと!!?

 【宗家(そうけ)】
 一門・一族の中心となる家柄。
 特に、芸道などで正統を伝えてきた家。
 また、その家の当主。家元。そうか。
 goo辞書より

武神流に関して「宗家」という言葉が出てきたのは、これが初である。ゼクウはガイを路上でスカウトし跡継ぎにしているため、武神流の後継者は誰でもよいのかと思いきや、実は家柄があったようだ。マキとマキの父・源流斎が宗家ということは、ゼクウやガイは分家ということになるであろう。だんだんと関係が見えてきた。

さらに2010年、海の向こうから新情報が飛び込んできた。このときすでにストリートファイターの版権はアメリカに移り、コミックスやフィギュア等、グッズ展開はあちらのほうが充実していた時期。そんな中発売されたのが『ストリートファイター WORLD WARRIOR ENCYCLOPEDIA』である。これはタイトルどおり「ストリートファイター 世界戦士名鑑」だ。初代ストリートファイターからストリートファイターIVまでの主要キャラに加え、サブキャラまで網羅している一冊だ。源柳斎の項目を見ていただきたい。

UDON辞典
“The 37th master of Bushin-Ryu, and predecessor to Zeku. Genryusai is father to Maki and Guy's fiancee,Rena.He also aided in the Bushin-Ryu training of Guy.”

なんと設定が不明瞭だった源柳斎に「ゼクウの先代である第37代目継承者」という肩書きが付与された。そして、彼もまたガイに教えを説いたひとりであるという。ふたり存在したガイの師を「先代と先々代」とすることにより、どちらの設定も矛盾なく活きたのである。つまりガイの師はゼクウでもあり、源柳斎でもあったということだ。

結論:源柳斎もゼクウもガイの師


以上のことを踏まえ、彼らの関係を想像を含め、まとめてみたい。

550年以上前から脈々と受け継がれてきた武神流。宗家であり第37代継承者の源柳斎はかなりの高齢となった。しかし直系の跡継ぎ候補である娘はまだ若すぎた。そこで分家のゼクウが第38代目を名乗り、宗家の娘のマキを弟子として預かることとなる。
ゼクウは武神流を受け継ぎながらも、近年の形骸化を憂う。そして流派の真の復活を願い、それを出来る器として一族外からガイをスカウトする。ゼクウはガイに武神流格闘術を教え込み、ガイを第39代継承者としたのだ。(ストZERO)

ゼクウ01
家系の外からガイをスカウト。
武神流復活に血は関係ない。


源柳斎は宗家として、ガイに思うところがあった。ゼクウにマキを預けたのは、いずれマキを第39代目とし、継承者を宗家に戻すつもりであったからだ。しかしゼクウが選んだのは、どこの誰かもわからない、血筋のはずれた者。源柳斎はガイが武神流と名乗ることを快く思っていなかった。そこで源柳斎はゼクウからガイを引き取り、武神流の継承者たりえるかを自らの手で確かめたのだ。ガイが源柳斎に師事したのはこのときである。
しかしそれは杞憂であった。技だけでなく武神の魂をもゼクウに叩き込まれたガイは、宗家・源柳斎も認めるところとなる。ガイはFF2時、源柳斎のもうひとりの娘・レナと婚約している。ふたりの婚約の経緯は不明だが、源柳斎としても認めた男が武神流宗家に入ることは願ったり叶ったりである。ガイが娘婿となれば、武神流の未来は安泰だ。(FF2)

政略結婚
かと言って政略結婚じゃないよ!
レナほったらかしてるけど、ちゃんと好きだよ!


しかし面白くないのはマキである。いずれ第39代目の肩書きは自分のものになると思っていた。しかし師ゼクウが選んだのはガイだった。しかも憎らしい反面、ガイに惹かれる自分もいる。想いを口にしたいが、ガイは実の姉レナと婚約してしまう。もうこの気持ち、なににぶつけていいかわからない。そうしてマキは継承者の座を賭けて、ガイに闘いを挑むのだ。(ストZERO3↑↑)

ガイ追うマキ
複雑な想いの入り混じるマキ。
拳でガイにぶつかっていく。



図にまとめてみよう。
これが様々な設定を踏まえた上で当ブログが作成する、武神流人物相関図である。

武神流家系図


最初は「おいおいFF2とストシリーズ、話が違うじゃん!」と設定ミスを疑いたくもなったが、長い年月を経て少しずつ明らかになる事実を加えていくと、彼らの面白い関係が見えてくる。今回のまとめは多分に想像を含むが、それもまた今後明らかになっていくかもしれない。

カプコンは『ストZERO3』や『ストIV』で、ガイにローズをからめたがっている。ガイとレナとマキだけでもピリピリしてるのに、彼女が武神流相関図に割り込んでくるとなると…

来てみて正解

……波乱の予感!!
 
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プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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