ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

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クラウザー自決

 
1992年 
クラウザー 自決


KOFを開催しその優勝者を倒すことで、表舞台に自らの力を誇示しようとしたクラウザー。しかしクラウザーはKOFを勝ち上がってきたテリー・ボガードに破れ、その後自害してしまう。誇り高いプライドがそうさせたのか、クラウザーは再起することなく、自ら死を選んだのだ。

クラウザーKOF03
闇の帝王はそのまま闇へ消えた。



検証:クラウザー自決は1992年!?

KOFで頂点に立ったテリー、敗北し自ら死を選んだクラウザー。…このエピソードはいったいいつ頃のことだろう。っと、その前に。クラウザーが自決したというの本当だろうか。クラウザーの開催したKOFといえば、優勝者の横で大の字で倒れているエンディングが印象深いが、その後自決したような描写はない。そもそもこの話が真実かどうかから検証しよう。

まずこの『餓狼伝説2』の劇中ではそのようなシーンはない。それどころか、キムのエンディング後は更正したクラウザーが描かれており、KOF後に自決したようには見えない。新声社『餓狼伝説3の謎』には初代『餓狼伝説』から『3』までの年表が掲載されているが、クラウザーの件には触れていない。同様にスタジオベントスタッフ編『ALL ABOUT SNK格闘ゲーム 1991-2000』の巻末事典おいても死んだという記述はない。また、続編の『RB餓狼伝説SPDM』でも『RB餓狼伝説2』でも他の格闘家に混じって参戦しており、死んだという設定はない。

まじめに生きろ
キムに諭されるクラウザー。
死んではいない。


ではいったいクラウザーが自決したという話はどこから出てきたのか。たしかに『餓狼伝説2』ではそのような話はないが、続編の『リアルバウト餓狼伝説』のギースのバックストーリーでそれは語られていたのである!

“月日は流れ、クラウザーはテリーとの闘いにおいて自らの命を絶ち、ギースは心身ともに復活を果たす”

あった!書いてあった。クラウザーはたしかに自ら命を絶っていた。さらに餓狼伝説15周年を記念して発売されたサントラ集『餓狼伝説 15th Anniversary』の付属DVD “Memories of Stray Wolves”では、パオパオカフェでテリーやマリーがロックに思い出話を聞かせるというストーリーある。(餓狼伝説のストーリー総集編) その中でも、テリーの口から「生涯で初めての敗北を喫したクラウザーは自ら命を絶った」と語られた。

同窓会01
過去を…父のことを知りたがるロック。
テリーは静かに語りだす。

同窓会02
カフェにはダックやマリーも加わる。
ちょっとした同窓会だ。


『2』時点ではおそらく自決した設定はなかったが、続編『RB1』でそういうことになったのであろう。餓狼伝説15周年記念のストーリー総集編でもクラウザーは死んでいたので間違いない。思えばアニメ作品『バトルファイターズ餓狼伝説』のクラウザーが闘いのあと自決していた。内容自体は餓狼伝説オリジナルと設定が異なるため公式なつながりはないが、この設定が逆輸入された可能性もある。

餓狼伝説BF01
敗北後に身を投げたクラウザー。
闘士としてのプライドのためだ。


さて、自決した年代だが、自身が開催したKOF後とされており、1992年と考えて間違いない。先に触れたアニメ作品のを書籍化したメディアワークス『パーフェクトコレクション バトルファイターズ餓狼伝説』では、アニメ設定の年表が掲載されており、そこにも「1992年 クラウザー自殺」と書かれているので、こちらも参考までに。

餓狼伝説BF02
クラウザーの死を記した年表を発見。
※あくまでアニメ作品のもの。


残念ながら、クラウザーはもうこの世にはいないのだ。

死んだー
死んだー!
 
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餓狼伝説SPシリーズ

 
【餓狼伝説SPシリーズ】
 
餓狼伝説シリーズには、上記の年表に書かれていない作品もある。『餓狼伝説スペシャル』、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』『リアルバウト餓狼伝説2』がそれだ。これらの作品はストーリーを排除したスペシャル版となっており、オープニングやエンディングでも物語の進展はなく、ストーリー上死んでしまったり、時代設定上矛盾があったりするキャラクターも登場するのが特徴である。残念ながらこれらの作品には、年表に組み込むエピソードは存在しない。

『リアルバウト餓狼伝説SP DOMINATED MIND』については別途解説する。

老いてないリョウ
『餓狼伝説スペシャル』のスペシャルマッチ!
『龍虎の拳』のリョウが若いまま参戦する。

死んでるギース
『RB餓狼伝説スペシャル』には死んだはずのギースが!
巻物の見せる幻影というが…。

死んでるクラウザー
『RB餓狼伝説2』には自決したはずのクラウザー。
ムッキムキである。


死んでいるクラウザーも参戦する『リアルバウト餓狼伝説2』は、スペシャルの文字がないため判断に苦しむが、ストーリーらしいストーリーが作品に付与されていないことと、餓狼伝説公式ウェブサイトに「新たな参戦者を加え、餓狼の祭典が、今再び開かれる!」と紹介されていることから、ストーリーなしのお祭り(祭典)作品だと思われる。
 
 

シャド研キャラ図鑑マニアック解説4

 
シャドルー格闘家研究所』。ストVのコマンドリストやキャラ使用率、ダイヤグラム等の情報を発信し、また開発資料などの貴重なお宝を公開しているカプコン公式サイトだ。その中でも大きなコンテンツになっているのが、キャラ図鑑である。紹介範囲はプレーヤーキャラはもとより、ストーリー上出てくるサブキャラクターや背景キャラまでに及び、2017年4月現在220を超える人物が紹介されている。
しかし紹介される人物はときに非常にマニアックで「誰!?」と思っている人も多いだろう。4回目になる今回も、シャド研キャラ図鑑の中からマニアックな人物にしぼり、出典解説をしていこう。

今回も特殊な経緯でストリートファイター世界へ参入した人物たちである。



【モモタル/ボウス/ビアド/ルビィ】
漁師家族
ノルウェーの海で暮らす4兄妹。男3兄弟は漁船アンカー号で漁師として海に出ている。末っ子のルビィは母親と酒場を営むが、自らも海に出るため、現在船を作っている。4人の父親は海賊だったそうだが、酒場には母しかいないことと、漁は3兄弟がしていること、ルビィの説明文に「父親からの土産話をいつも楽しみにしていた」と過去形で書かれていることから、現在は亡くなったか、行方不明である様子。長男モモタルはリュウとも闘ったことがあるとされる。過去のストリートファイターシリーズでは見かけないと思われがちだが、実はそのルーツとなるキャラクターが過去のカプコン作品に登場していた。シャド研の紹介ページはコチラコチラコチラコチラ

モモタルとボウスは1984年にアーケードゲームとして登場したアクションゲーム『ひげ丸』に登場していた。世界中の海で暴れまわるボウス船長率いる海賊“ひげ丸”を、水兵のモモタルーがこらしめるというストーリーだ。『ひげ丸』の世界はストリートファイター世界とは異なるが、今回、「水兵モモタルーと船長ボウスが兄弟である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

モモタルー
当時の船もアンカー号。
自身の名は「モモタルー」から「モモタル」に改められた。

ボウス船長
無法者の海賊。
隻眼で片手がフック。


ビアドは1987年にファミコンゲームとして発売されたアクションゲーム『魔界島』に、莫大な財宝を隠した伝説の海賊の名として登場していた。『ひげ丸』を元に作成された作品であり、モモタルーやボウスも引き続き登場する。劇中ではすでに故人であり、残した財宝や墓、“ビアドの涙”といったアイテムのみが登場する。『魔界島』の世界はストリートファイター世界とはことなるが、今回、「モモタルーとボウスとともに兄弟である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

ビアドの墓
ビアドは伝説の海賊だ。
今や墓が残されているのみ。


ルビィは2000年にアーケードゲームとして発売された格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM 2 』に、魔力を秘めたアイテムを操る女海賊として登場していた。同じく海賊であった父の跡を継ぎ、大洋に名を馳せる。今回、「モモタルーら3兄弟の妹である」と設定を再構成してストリートファイター世界への参入を果たした。

ルビィハート
“波蝕の鎧”を確保するために戦う。
マヴカプ2初期案では宇宙海賊だった。


出どころが違う4人が“海”というつながりを持って、ストリートファイターで兄弟として設定されなおしたのは面白い。名前や見た目に元のキャラクターのイメージを残しているが、あくまで別人である。



長男はもうちょっとで、ストVに出られるところだった!!



【ブレード/アーケイン/カイバー/F7】
トルーパーズ01
“シャドルートルーパーズ”と呼ばれるシャドルーの北米支部の戦闘員たち。それぞれ刃物や重火器で武装している。ストVで初めてその詳細なプロフィールが判明したが、もとは1994年の実写映画『ストリートファイター』に登場した東南アジアの軍事国家・シャドルーの兵士たちである。映画はその後『ストリートファイター・ザ・ムービー』としてアーケードゲーム化され、彼らもプレーヤーキャラクターとして登場した。シャド研の紹介ページはコチラコチラコチラコチラ

実写映画の世界はゲームのストリートファイター世界とは異なるが、今回“シャドルー北米支部の戦闘員たち”という形でストリートファイター世界への参入を果たした。

トルーパーズ02
ゲームでは色の違いだけだった4人。
キャラ図鑑でより差別化された。


ゲーム内でも性能に差はみられたが、キャラ図鑑で4人がそれぞれ見た目にも明確に個性が打ち出された。そんな中、注目すべきはブレードに対するナカヤマ隊員の言葉である。

怪しいな

“なんかちょっと怪しいな”

これはいったいどういう意味だろうか?ブレードのなにが怪しいというのか。この言葉の真意を知るには、いくつかの予備知識が必要になってくる。カギとなるのはカプコンのプロレスゲーム『マッスルボマー』。そしてこの男、ラッキー・コルトである。

フロリダの暴れ馬
ハンサムマスクの暴れん坊。
彼がいったいどう関係するのか。


予備知識その1
【ラッキー・コルトの海外名】

1993年に登場したプロレスゲーム『マッスルボマー』。登場レスラーのひとりにハガーがいることから、『ファイナルファイト』を介して『ストリートファイター』世界ととつながっているとされる。海外で発売されたときには名称を『Saturday Night Slam Masters (サタデーナイトスラムスターズ)』に改めた。海外版で作品名や人物名が変更になることは珍しくなく、国内版でラッキー・コルトと呼ばれるイケメンレスラーも海外では名前が変更されている。それが“GUNLOC(ガンロック)”である。まずはこのことを覚えておいていただきたい。

GUNLOC
ラッキー・コルトの海外名。
それがガンロックである。


予備知識その2
【ガンロックと、とあるストリートファイター】

ガンロック(ラッキー・コルト)には、国内版で明らかになっていない設定がある。海外版マッスルボマーのプロフィール画面を見てみよう。「RUMORED TO BE RELATED TO A FAMOUS STREET FIGHTER .」と書かれているのがわかるだろう。これを訳すと「有名なストリートファイターの関係者という噂がある」となる。「 RELATED」は「関係者」のほか「親戚」との意味もある。公式な日本語訳がないため、どちらとも断定できない。それにしても有名なストリートファイターとはいったい誰なのか?

有名なストリートファイターの親戚
誰?誰かの親戚なの?

またUDON社から発売されたストリートファイター人物辞典『WORLD WARRIOR ENCYCLOPEDIA』の彼の項目には、「GUNLOC is rumored to be related to a famous American street fighter who is quite particular about his haircut.」と書かれており、「ガンロックはあるアメリカ人ストリートファイターの関係者であり、彼は髪型に非常にこだわりがある。」と読み取れる。アメリカ人?ちょっと変わった髪型?

特殊な髪型?
変な髪形のアメリカ人といえば…。

予備知識その3
【ストリートファイター ザ・ムービーのエンディング】

実写映画を元にした格闘ゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』のブレードのエンディングを見ていただこう。
「FOR YEARS BLADE HAS INFLITRATED BISON'S CORRUPT ORGANIZATION, REPORTING IN SECRET TO HIS BROTHER GUILE. NOW WITH BISON DESTROYED, BLADE AT LAST IS FREE OF HIS DEEP COVER ASSIGNMENT AND IS ABLE TO RESUME HIS PROFESSIONAL WRESTLING CAREER AS GUNLOC.」
翻訳してみよう。

「ガンロックは長い間シャドルーにスパイとして潜入し、同志ガイルにその内情を報告していた。やっとシャドルーを壊滅させ、ついにブレードとしての任務を解かれ、プロレスのリングに復帰することができるのだ。」

なんだって!?ブレードはシャドルー兵士ではなく、ガイル側のスパイのガンロックだったのだ!!原文にある「BROTHER」を「兄弟」と訳してもよさそうだが、『Street Fighter』の映画内では国境を問わず集まった反ベガ有志による連合軍であったので、唐突にガイルに家族が増えると訳すよりは、「同志」としたほうが適切だろう。

ガイルの同志だ!
シャドルー兵を見せかけてベガに仕えていた。
ブレードはスパイだったのだ!

スパイだ!
しかも本名はガンロック!
本業はプロレスラーだって!?


ソニック
ガイルの関係者(親戚?)だったとは!
そういえば必殺技は“ソニックフィスト”!


情報を整理しよう。ガンロックとはラッキー・コルトのことである。ガンロックは髪型が特徴的なストリートファイターと関係がある。ガンロックはブレードとしてシャドルーに潜入していた…。もうおわかりだろう。ナカヤマ隊員のあのセリフ。このブレードもガンロックの変装であり、それを怪しんでいたのだ!!

怪しいな
バレかけてる、バレかけてる!

シャド研のキャラ図鑑はマニアックなネタも豊富であるが、ここまでのものはなかなかないだろう。しかもブレードのプロフィールとラッキー・コルトのそれを見比べてみよう。

ブレードポップコーン
192cm、125kg、好きなものはポップコーン…。

コルトポップコーン
192cm、125kg、好きなものはポップコーン…同じ!?


コルトだッ!
ここまで凝るとはッ!!?

 
 

ウワサの真相4

 
1987年の登場から長きに渡り愛されている『ストリートファイター』シリーズ。その歴史ゆえ、誤った認識で広まったものや、真偽が怪しいエピソードもある。今回のコラムでも、それらファンの間で語られるウワサや公式設定と思い込まれていることについて検証したい。

ストIIの本田ステージの名前は“本田湯”

『ストリートファイターII』のステージ(背景)は、国々の特色がよく出ており、さながら世界旅行をしているかのよう。インドは象、ブラジルはピラルク、タイは涅槃増…と、各国のイメージをほどよく誇張したデザインが楽しい。そしてエドモンド・本田のステージは銭湯である。銭湯で戦闘、湯船の前に土俵を敷いてしまっている。日本の銭湯はこうだと海外から勘違いされては困るが、今回問題なのはこの銭湯の名前である。

この銭湯、一部のwiki系ページで「本田湯」と書かれているのだ。「えっ?たしかそんな名前だったような…」とお思いの方も多いだろう。しかし朝日ソノラマの『コンプリートファイル ストリートファイター』によると、「江戸の湯」が正式名称である。同書にはリュウステージの城、ダルシムステージの宮殿、サガットステージの遺跡、ベガステージの寺院も正式名称が載っており興味深い。みんな間違えて「本田湯」と呼ばないようにしよう。
※月刊ゲーメスト『ストリートファイター増刊』には「カプコン湯」との表記もあるが、同コーナーでケンステージのどう見ても豪華に見えない船を「豪華客船カプコン丸」と呼んでいるところを見ても、正式名称ではないようだ。

【江戸の湯】
江戸の湯
電飾?で光る仕掛けまである江戸の湯。

しかしながら頭の隅に「本田湯」の名前がある方も多いだろう。我々はどこかで「本田湯」を目にしているようだ。それはいったいどこだろう?

実は本田湯は…

【本田湯】
本田湯02
あ!ここだ!!

『ストZERO』のリュウとガイのステージ、コンビニSONSON横にある銭湯が本田湯である。また、『マヴカプ』や『ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション』で2009年実装されたステージも本田湯である。我々が「本田湯」と刷り込まれたのは、これらの影響があるのだろう。

本田湯03
『マーブルVS.カプコン』の銭湯。
女湯も覗けるぞ!

本田湯01
オンライン マウスジェネレーションの銭湯。
江戸の湯を再現したようなステージだ。


ちなみに他の入浴施設も紹介しよう。

【加富根湯】
加富根湯
東駒方にある閉鎖しかけた銭湯。
本田が店頭に土俵を敷き集客に成功した。


【鶴亀温泉】
鶴亀温泉01
再戦を決めたリュウとケンが落ち合った場所。
桜もきれいな温泉宿。

鶴亀温泉02
露天風呂は混浴のようだ。
奥には春麗の姿も。


結論:本田湯ではなく、江戸の湯



ガイルとラッキー・コルトは親戚?兄弟?

ガイルと『マッスルボマー』に登場するラッキー・コルト(海外名ガンロック)は親戚または兄弟であるという話。ウィキペディアの『ストリートファイター ザ・ムービー 』や『マッスルボマー』のページ、または格○ー用語事典ではそのように書かれている。予備知識として当ブログの「シャド研キャラ図鑑マニアック解説4」も読んでおいていただきたい。

兄弟?
ふたりは兄弟?
いつでもどんなときもなかま。


この設定に関しては海外のみで公開されているものであり、その表記は現在(2017年5月)のところ英文のみ。「親戚」とする根拠はマッスルボマーの「RUMORED TO BE RELATED TO A FAMOUS STREET FIGHTER.」という一文。「兄弟」とする根拠はストリートファイター ザ・ムービーの「REPORTING IN SECRET TO HIS BROTHER GUILE 」の部分。「RUMORED」を「親戚」、「BROTHER」を「兄弟」と訳している。しかし「RUMORED」には他に「関係した、関連のある」という意味もあり、「BROTHER」も「同胞、同志、同僚」等の意味がある。

親戚または関係者
Webio英和辞典より。
親戚のほか、関係者としての意味もある。


ブラザーの意味
同じくWebio英和辞典より。
兄弟のほか、同胞や同志としての意味も。


親戚ではなく、過去になにかしらかかわりを持った間柄であるかもしれないし、兄弟ではなく、ともにベガを討とうとする同志かもしれない。「親戚」であり「兄弟」と訳すと「どっちなんだよ!?」と矛盾が生じるが、「関係者」であり「同志」または「親戚」であり「同志」を訳したほうが自然ではある。

仮に兄弟とした場合、コルトは『マッスルボマー』の1983年時24歳なので1959年生まれ。1960年生まれのガイルは年子の弟にあたる。コルトは幼くして両親をなくし、スラム街で育ったという。ストリートファイトをおこなっていたとき、プロレス界にスカウトされた。年子の弟(ガイル)がいるとすると、ややこしいことになりそうだ。それよりは、春麗とレイコのようにいっしょに事件を解決したとか、毎年同じ孤児院に慰問に行って顔を合わせたとか、なにかしらを経て親しい仲になったと考えたほうが自然である。今後カプコンがどのように日本語訳するか、どのようにエピソードをからめてくるかにかかっている。

結論:現時点で血縁関係とは言い切れない


恋敵
たとえば若い頃、同じ女性を取り合った仲とかね。
なあBROTHER。

 
 

剛拳復活会議

 
昇龍拳、波動拳、竜巻旋風脚…、暗殺拳として伝えられたこれらの技を格闘技として昇華した男。その名は剛拳。ご存知のとおり、リュウとケンの師である。豪鬼との死闘で死んだはずであったが、『ストIV』で奇跡の復活を果たした。

死んだはず
死んでただろアンタ!

「死んでたキャラクターを復活させるなんて、カプコンも無茶なことをするなあ!」

多くの方がこのように思ったに違いない。ストーリーのないお祭りゲームである『マヴカプ』や『カプエス』であれば、死者であろうと選出してかまわない。他社であるが、ギースが死亡した『RB餓狼』後の『RB餓狼SP』、ゲーニッツが死亡した『KOF'96』後の『KOF2002』など、お祭りゲームでは死亡したはずのキャラクターが登場する例がある。

ストIVはそういったお祭り作品ではないにもかかわらず、剛拳は復活を果たした。彼の参戦は無茶ではなかったのだろうか。

剛拳参戦はどのような経緯で決定したのだろうか。以下、剛拳参戦を決める際のスタッフ会議の様子を(想像で)お送りしよう。



【某月某日 ストIV参戦キャラ決定会議】
※フィクションです!

社員A
「新キャラにリュウ・ケンの師“剛拳”を参戦させたいんですけど。」

社員B(上司)
「なに言ってンだよ。剛拳といえば、ストIIの時点で死んでるだろ?」

社員A
「そうでしたっけ?無茶ですかね?」

社員B
「そりゃそうだよ。ベガ一味に襲撃されて死んだろ?」

剛拳死亡02

社員B
「あ、それ神崎将臣先生の『ストリートファイターII-RYU』ですね。公式設定じゃないです。」

社員B
「あれ?そうだっけ。でも豪鬼に手刀で大穴空けられてたろ?」

剛拳死亡03

社員A
「あ、それ中平正彦先生の『RYU FINAL』ですね。公式設定じゃないです。」

社員B
「あれ…?そうだっけ。でも道場で死んでたろ?壁一面に血が飛び散って…。」

剛拳死亡01

社員A
「あ、それUDON社のアメコミ『Street Fighter #1』ですね。公式設定じゃないです。」

社員B
「あれ…?そうだっけ…。でもリュウがスーツ姿のケンと墓参りしてたろ。死んでんだろ?」

剛拳の墓02

社員A
「あ、それ10周年記念アニメ『ストZERO - THE ANIMATION -』ですね。公式設定じゃないです。」

社員B
「あれ……?そうだっけ…。でもダンが日本帰って師匠に挨拶行こうとしたら死んでたろ?」

剛拳の墓03

社員A
「あ、それ中平正彦先生の『STREET FIGHTER ZERO』ですね。公式設定じゃないです。」

社員B
「あれ……?そうだっけ……。でも、そもそも初代ストリートファイターで死んでたろ?墓が…」

剛拳の墓01

社員A
「あ、それゲーメストでカプコンに無許可で描かれた紹介記事ですね。公式設定じゃないです。」
※詳細はコチラ

社員B
「あれ………?そうだっけ……。でもストIIIでリュウが日本に帰ってきたのは墓参りのためだったろ?」

ストIIIリュウED

社員A
「あ、それケンとの再戦のため鶴亀温泉で落ち合うためですね。墓参りじゃないです。」

社員B
「ぐぬぬ…。でもスト『ZERO2ALPHA』で殺意リュウが“豪鬼が剛拳殺した”って言ってなかった?死んでるだろ?」

剛拳師匠の敵

社員A
「あ、それ正確にはゴウケン師匠の敵(かたき)ですね。剛拳殺害の詳細は不明です。」

社員B
「まさか…!?剛拳の殺害シーン、公式で明確に描かれたことは一切…ないのか……?」

社員A
「そうですね。ストIIIまでの情報をまとめた書籍『ALL ABOUT カプコン対戦格闘ゲーム』の人物紹介の剛拳の項目でも“リュウのセリフから察すると、師匠同様にゴウケンも豪鬼に殺されたらしい”と推測にとどまっています。」
※リュウが「死んだ」と思い込んだ理由についてはコチラ

社員B
「よし、わかった…!参戦決定だ!!」

こうして“剛”サインは出されたのである。
※フィクションです。



つまり我々は、アニメや漫画など、二次的な媒体で剛拳の死を見ていたにすぎない。ゲーム内で公式に彼の死を目撃したわけではなかったのだ。てっきり「死んだ」と思っていたが、正確には「死んだと思われていた」が適切である。剛拳が生きていたことは、なんら不思議ではなかったのだ!

こういった「大勢が誤りを思い込でしまう」ことは往行にして起こり得る。

漫画『ドラゴンボール』で、悟空は一度も「オッス!オラ悟空」とは言っていない。

漫画『名探偵コナン』で、コナンの口癖は「バーロー」ではなく基本「バーロ」。

TVアニメ『起動戦士ガンダム』で、アムロが毎回口にしてるような「アムロ行きまーす!」は実は一度だけ。

TVアニメ『巨人の星』で、一徹は毎回ちゃぶ台をひっくり返しているようだが、実は一度だけ。

TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』で、ハイジは「クララが立った!」とは言っていない。

社員B
「わかった!わかった!もうカンベンしてくれい!!」

 
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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