ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

対戦の合間にお読み物はいかがですか?

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いぶき出生の謎

 

いぶき出生の謎


忍者の里に暮らす、元気いっぱいのくの一いぶき。彼女は親友の早雷や友人、先輩忍者らとともに青春を送っている。
さて友人や先輩忍者らはステージ背景などで姿を見かけるが、いぶきの家族はどんな人たちかは知られていない。いぶきの母は?父は?どのような人物なのだろうか。

いぶきひとり身

ストリートファイターIIIはプロフィールを含め、公開されているキャラクター設定が少ない。ストIIシリーズやストZEROシリーズにあった身長体重、また誕生日や3サイズといったデータが明らかにされていないのだ。しかしストIII稼動からおよそ7ヶ月経って発売された新声社『ストリートファイターIIIファンブック』には数々の新情報が記載されていた。ショーンには兄や姉がいて父は理髪店をしていること、エレナの父は族長で兄もその跡を継ぐ予定であることなど、家族に関する情報も多い。これならばいぶきの家族についても判るだろうと思って見てみると…。

家族なし
いぶきの家族はまったく語られていない。

いぶきに関してはたったひと文字、「?」だけである。これはいったいどういうことなのか。他のキャラクターの家族構成が設定されている中、いぶきは謎に包まれているのである。

この謎については国内では明らかになっていないが、UDON社のアメリカンコミック『STREET FIGHTER LEGENDS IBUKI』の中で、いぶきの生い立ちについてのエピソードが描かれている!いぶきの家族が「?」とされている理由はなんなのか。
(ただしアメコミは独自のストーリー展開をしており、公式設定でないことは注意されたい。しかし今後、公式に採用されることもありえるので、参考までに知っておくとよいだろう。)


捨てられた子


いぶきは捨て子であった。(ストIIIの時代から)さかのぼること15年前、とある山中に置き去りにされたのだ。どんな理由があったかはわからないが、いぶきは親から見捨てられた子供だった。ストIIIのプロフィールに家族が「?」となっていたのはこのためだったのだ。そのいぶきを拾い上げ育てようとしたのが、ストリートファイター(初代)の激(ゲキ)である!

初代ストリートファイター激
おまえかい!

激は山中で偶然赤ん坊を見つけ、連れ帰った。激は初代ストリートファイターのキャラクターのひとりだが、アメコミでは殺人を請け負う忍者集団の総称として“激”の名前が使われている。そのため、厳密にはいぶきを拾った激が、初代ストリートファイターの激かどうかは不明である。

暗殺集団激
アメコミにおける激。
「We are GEKI.」のセリフから複数であることがわわる。


いぶき赤ちゃん01
そんな“激”のひとりが山中で赤ん坊を見つける。
激はその子-いぶきを連れ帰るのだ。


いぶき赤ちゃん02
激はいぶきを育てることにした。
ミルクは人肌、36~40度だぞ!


しかし激がいぶきを連れ帰ったのは、単に哀れみや親心ではなかった。激は外界から遮断されたこの忍者集団のなかで、いぶきを冷酷な暗殺者に育て上げようとしたのだ。

激の理想のいぶき
激の思い描くいぶきの未来。
最強の殺し屋に育てようとしていた。


救いの手


しかしそんな血にまみれたいぶきの未来を憂う、ひとりの忍者がいた。それが円城である。円城はいぶきを抱き上げると“激”を抜け出したのである。

円城いぶき連れ去る
赤ん坊の未来を血塗られたものにしたくない。
円城は仲間を裏切り、“激”を抜ける。


のちに追っ手の激と対峙した円城は言う。
「我々は自らの意思で暗殺者となった。しかしこの子の未来はこの子に選ばせてやりたい。彼女を機械のような殺人者に育て上げる権利は我々にはないのだ!」

円城01
円城はかつての仲間に追われる身になった。
しかし激の頭を、なかば刺し違えるかたちで退けた。


円城カギ爪
ストIIIで姿を見せる円城。
カギ爪は“激”時代のなごりか。


かくして円城は平和な町へ流れ着き、いぶきを普通の(?)忍者として育てたのだ。彼のおかげでいぶきは優しい人々や友人たちに囲まれ、青春を謳歌している。そして円城は今でもいぶきの親代わりとして、そっと彼女を見守っているのである。

俺の理想はゴスロリの姫
俺の夢はゴスロリの姫に育てることだったんだ…。

おまえも下心で連れ出したんかい!
(うそです!)
 
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いぶき

 
いぶき&どん

名前:いぶき(息吹)
誕生日:12月6日
代表国:日本
身長:162cm (ストIV・V)
 157cm(ストIII)
体重:46kg (ストIV)
 55kg(ストV)
血液型:A型
3サイズ:B95/W57/H90(ストIV)
 B82/W57/H82(ストIII)
格闘スタイル:忍術
好きなもの:どんちゃん、焼き芋、ガマガエル
嫌いなもの:補習
特技:早食い

ストーリー


山間の小さな町に生まれたいぶき。実はこの町、戦国時代から活動を続ける忍者の里だった。この町では幼稚園から忍びとしての訓練が始まり、全員が忍者となる。いぶきの戦闘能力は同級生の中でもずば抜けており、鎧通しを履修したのは女子ではいぶきだけである。学業は中の上だが英語に関しては優秀で、地方なまりの英語までヒアリングには自信を持っている。ふだんはごく普通に青春するアイドル好きの女の子。

校外合宿の行き先が樹海と霊園の二択だったことに不満を募らせるいぶき。そんなところに出かけても素敵な出会いは待っていない、会えるのは幽霊くらいだ。それなら自分で素敵な彼を見つけに行こう。いぶきは「合宿には遅刻する」と友人の早雷に告げ、期待に胸ふくらませて家をあとにする。(スパIV)

いぶきストーリー02
さくらと出会い、すてきな彼を紹介してもらおうとするが…。

すばやい身のこなしと様々な忍具と体術で高い戦闘能力を持ついぶき。しかし姿をあらわにして闘うのは忍者のセンスとしてよろしくなく、先進国の情報局を相手にするような繊細な任務は回ってこない。そんなある日、いぶきに任務が下る。ギルの秘密結社から“Gファイル”なる資料を奪取せよ!(ストIII1st・2nd)

いぶきストーリー03
コソコソせず堂々と奪ってくる任務ならお任せ!

高校3年になり、進路を考えるようになったいぶき。得意の英語を活かす4年生の外語大学を目指すが、その前に卒業のための単位を取得しなくてはならない。最後の課題はブラジル奥地に住む仙人オロを5分以内に倒す、というものであった。「突然ですけど、あたし卒業課題の最中なんです!」「ほえ~~!逆ナンパかと思うたのに残念じゃ!」(ストIII3rd)

いぶきストーリー01
無事、私立百日紅(さるすべり)大学へ進学するいぶき。
すてきな先輩が待って……いた!?


いぶきの仲間たち


いぶきが暮らす町の忍者たちを紹介しよう。(年齢はストIII時)

【雷音大介】
雷音
大きな数珠を首にかけた大男。錫杖は先端が鋭利になっており、武器として使用できそうだ。普段は大工をしている。忍者頭を務める38歳。

【三条正之】
三条01
白と茶色の忍び装束に眼鏡の男。アメコミではいぶきらに朝稽古をつける師匠のような存在。普段は内科医をしており、ゲーム内でもいぶきが倒れると様子をうかがいに駆けつける。29歳。

【玄田兼一】
玄田
赤い襟巻きの小男。(うしろの大男は雷音の大工姿) 頭には戒?と呼ばれる焼印がある。普段は水道局員として働いている。子供のように見えるが三条より年上の32歳。

【焔悠鉈】
焔
いぶきと同年代のような少年。ゲーム内ではいぶきの登場時や勝利時に姿を現す。アメコミでもいぶきを起こしに来たり、一緒に朝稽古をしたり、仲のよい様子。

【黒澤早雷】
sarai
同級生であり親友でもある女の子。いぶきの勘違いで苦無を投げられたり、合宿の遅刻の伝言に使われたり、振り回されている様子。身長:161cm、体重:48kg、血液型:B、誕生日:6月22日、好きな物:パズルゲーム(ワンダー3のドンプル)、嫌いな物:宿題 片付け

【大河】
その他、ゲーム内には姿を現さないが、大河(たいが)という、額に三日月のような痕がある大男もいる。
忍者仲間


安心してください!


いぶきの忍び装束は黄土色である。「忍んでない!」と話題に上る真っ赤な武神流とは違い、忍者としての任務を遂行するに適したデザインといえるだろう。しかし忍ぶどころか、目を引いてしまう箇所がひとつある。大きく開いた腰のスリットから覗く素肌である。

開きすぎ
袴のスリット開きすぎィ!!

ほとんど尻じゃねーか!!
いったいこの下どうなってるんだ!?どう見てもノーパンである。はいてない。たしかに江戸時代まで、基本女性は下着を着けなかったという。代々忍者の里として伝統を守ってきた彼女らが、昔ながらのいでたちでいても不思議ではない。きっと袴の下はすっぽんぽんなのだろう。しかし年頃の女の子がこんな破廉恥な格好でよいのだろうか?

このことは海外でも興味の的であるようだ。なんとUDON社のアメリカンコミックでは、巻末にいぶきの下着についての解説ページまで描かれることとなった!それによると…

はいてますよ01

はいている!しっかりはいている!!残念ながらいぶきははかまの下にしっかり下着を着けていた!安心してください。履いてますよ。

ひょっとしたらこれはアメコミだけの設定かもしれない。「UDONめ、余計なことしやがって!」とお思いの方もいるだろう。だが調査を続けると、すでにストIIIの感電の原画で、服が透けて下着を確認できるものが見つかった。ノーパン派の方々、すまぬ…すまぬ…。

はいてますよ02
下着の形は違うがストIIIでもはいていた。

それにしてもふだんのいぶきの格好ではノーパンに見えても仕方がない。これではこれからいぶきのコスプレに挑戦しようとする女子たちがノーパンでイベントに参加してしまう。これは正しいスタイルを世に知らしめなくては…いや、いいか。余計なお世話かもしれないな。
いいな、絶対ツイートボタン押すなよ!絶対だぞ!!
 
 

C.ヴァイパー

 
ヴァイパー全身

名前:クリムゾン・ヴァイパー
誕生日:7月18日
代表国:アメリカ
身長:175cm
体重:56kg
血液型:AB型
3サイズ:B98/W60/H90
格闘スタイル:秘密スパイ道具格闘
好きなもの:ローレン(娘)、お金
嫌いなもの:残業
特技:手品

ストーリー


「ミズ・パーフェクト」の異名通り、どんな仕事も完璧にこなす、S.I.N社の女性エージェント。S.I.N社の戦闘補助スーツプロジェクトにおいて、自ら開発した武器仕込みの改造スーツのモニターとして、同社の開催する格闘大会で世界のファイターを相手に戦いを挑む。(ストリートファイターIV)

ボンパドールヘア
セスの命により、S.I.N社の諜報部員として様々な活動を行うが…。

愛娘ローレンとヴァイパーの家族

行動は常にビジネスライクで義理や情では動かない。仕事は仕事と割り切り、クールに任務を遂行するヴァイパー。しかし彼女は、もうひとつの顔を持っていた。それは、愛娘ローレンを溺愛する、やさしい母親の顔である。ヴァイパーにはローレンという小学生の娘がいる。仕事で家を空けることが多い彼女は、ローレンのことを常に気にかけており、いっしょに過ごせる時間を大切に思っている。プロフィールの「嫌いなもの」に残業があがることからも、家庭を大事にしている様子がうかがえるだろう。
 
ローレン
ひとり娘・ローレン。
宝物は5歳の誕生日にママからもらったうさぎのぬいぐるみ“キケロ”だ。


ヴァイパーは仕事で家を空ける時間が長いため、ふだんはエミリという家政婦が家事を任されている。エミリはローレンにとても優しく、裁縫や料理の腕もバツグンだ。そのうえ、歌もうまいらしい。いっぽう、ヴァイパーはアップリケも付けられず、ご飯を炊いても硬くなってしまうという。おまけに、歌もヘタらしい。

ケータイ待ちうけ
エミリおばさんも大好きだが、一番はママだというローレン。
ヴァイパーは愛する娘の写真を眺め、今日も仕事に励むのだ。


さて、ローレンの父親…、つまりヴァイパーの夫については、未だ語られていない。公式サイトのサイドストーリーによると、母子家庭のようだ。ヴァイパーの家に強盗が入った際、彼女は強盗を蹴りで撃退したという。ローレンにとって、エミリおばさんが母親のような存在なら、強くて優しいヴァイパーは、父親のような存在なのかもしれない。


地震・雷・火事、そして…

グローブやブーツに仕込んだ武器で戦うクリムゾン・ヴァイパー。そのため、女性といえど強力な必殺技を持つことができる。闘ったリュウも「この動き、格闘家のものとは違う」と言っている。そんな彼女の独特の必殺技を見てみよう。

大地震わす衝撃波 “セイスモハンマー”!!
地震01
拳を地面に叩きつけ、離れた場所にいてもダメージを与えるぞ。

突き刺さる電撃拳 “サンダーナックル”!!
雷01
グローブから発生させた電撃を高速で叩き込むぞ。
 
空襲の業火 “バーニングキック”!!
大火事
ブーツから巻き起こる炎の渦で、空から攻めるぞ!

どれも女性とは思えない、派手でパワフルな必殺技だ。しかしよく見てみると……、おや?セイスモハンマー、サンダーナックル、バーニングキックって……、日本で恐ろしいものを表す言葉「地震・雷・火事・親父」になぞらえているかのよう。
もちろん、セイスモハンマーは“地震”、サンダーナックルは“雷”、バーニングキックは“火事”である。ヴァイパーの必殺技は、恐ろしい災厄で構成されているといってよいだろう。

この構成で思い出されるのは『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の日本チームである。“地震”は大門五郎、“雷”は二階堂紅丸、“火事”は草薙京だ。彼らもヴァイパーと似た技を持っている。

地震02
地雷震で大地を揺らす大門!

雷02
雷靭拳で電撃を打ち込む紅丸!


火事02
百式・鬼焼で炎を巻き上げる京!

彼らも「地震・雷・火事」をモチーフにしているのがわかるだろう。さらに『KOF'95』には、中ボスに京の父親である“草薙柴舟”が登場し「地震・雷・火事」「親父」が加わるという、オチがつく。

親父
オヤジです。

ヴァイパーの家族は彼女とローレンと、お手伝いのエミリおばさん。残念ながら母子家庭のようで、オヤジの登場とはあいならなかった。残念!


S.I.N社の改造技術

ヴァイパーの格闘スタイルは、“秘密スパイ道具格闘”である。スパイ道具というと盗聴器や隠しカメラなどを想像するが、ヴァイパーの場合、それにはとどまらず、前述のとおり格闘向けに改造された装備と言ったほうがよい。
ここにその秘密装備を紹介しよう。

まずは改造サングラス
テンプル(耳かけ)なしの黄色いサングラスだ。このタイプは映画『マトリックス』においてモーフィアスが装着していたことでも注目された。テンプルがなくても落ちないのは、粘着パッドとブリッジのバネにより鼻をはさみこむからだ。このサングラス、ただのおしゃれではない。UDON社のアメリカンコミックによると、カメラ機能がつているのだ。まさにスパイのためのアイテムだと言える。

録画用サングラス
ちょっとわかりづらいが映っているのは横たわった男。
S.I.Nの人体実験の様子で、被験者の体が変異している。


続いて改造グローブ
甲に4つの金属部分が確認できる。ここかから電気を発して相手を感電させたり、地面に拳を打ち込むことで、離れた敵に衝撃波を当てることができる。ストIVアニメでは両腕から空気中に放電する様子も描かれている。

電気グローブ
改造グローブの威力、とくと見よ!
ウィッシュ!!


そして改造ブーツ
見た目はふつうのブーツだが、キックに炎をまとわせたり、白煙を噴出し、常人離れしたジャンプを可能にしたりしている。またストIVアニメではホバリングする様子も。同アニメで殺意の波動に目覚めたリュウにかなわないと察したヴァイパーは自ら崖から飛び降りたが、このブーツのおかげで逃げおおせている。

改造ブーツ
え?これでホバリング難しくない?
『空想科学読本』が食いつきそう!


これらの装備はヴァイパーが開発責任者を務め、S.I.N社が改造を施した。単なるグローブやブーツを強力なスパイ装備に改造することは、S.I.N社にかかれば朝飯前なのだ。恐ろしい技術力である。
改造技術いえば、ストIV公式サイトのヴァイパーの顔は、いつの間にか変化していたのをご存知だろうか。

 
整形
左が公開当初のクリムゾン・ヴァイパー。
右が数日後、顔の変化したクリムゾン・ヴァイパーだ。


なんだかちょっと美人になってる…。
これもS.I.N社による改造(整形)技術なのか。まさかその豊かなお胸も…。おい、ヴァイパー職権乱用だぞ!!
 
 

C…

 

C…

クリムゾン・ヴァイパー。あらゆる任務を完璧にこなす、S.I.N社の有能なエージェント。S.I.N社が最新技術を結集したバトルスーツを試すため、同社が主催する世界格闘大会で、名だたる格闘家に戦いを挑む。

しかしその結末に驚いたプレーヤーも多いだろう。彼女は大会を勝ち進み、なんと自らのボス、セスを倒してしまう。しかもセスを倒したことをどこかへ報告している。彼女は初めから、セスを消すことが目的だったようだ。S.I.N社のエージェントとして活動していたのは、仮の姿。それはセスに近づく手段だったのだ。
 
つまり彼女はどこかの組織からS.I.N社に送り込まれたスパイだったわけだが、ヴァイパーのエンディングを見てみるとセスも彼女がスパイだということ薄々気づいていたようだ。セスの指令に対し、あまりに完璧すぎる結果を出すヴァイパー。しかしそれが、かえって疑いを生んでしまう。彼女には、彼女を支援する大きな後ろ盾があるのではないか?
 
そうC01
セスはヴァイパーに言う。
「まるでお前の背後に模範解答を示してくれる大きな組織があるかのごとく…」


そうC02
続いてセスは気になる言葉を口にする。
「そう C……」

 
この後セスの言葉はヴァイパーによってさえぎられる。この時セスが口にした「C…」とはなんのか?セスはいったいなにを言おうとしたか?今回は、この謎の言葉から、ヴァイパーの正体に迫ってみよう。
 
 

S.I.Nとの関係とヴァイパーの謎の行動

みなさんはコンシューマ版ストリートファイターIVの初回特典DVD、スタジオ4℃が作成したオリジナルアニメーション『~新たなる絆~』をご存知だろうか。この作品には、彼女がセスの命により、リュウを追いその強さを調査する様子が描かれている。彼女は一見S.I.N社のエージェントとして忠実に動いているように見えるが、ちょっとしたシーンに「おやっ?」と思わせるところがある。

まずはヴァイパーがイライザに接触するシーン。独自研究の実験体として優秀な格闘家を探しているS.I.N社。現在狙いをつけているのはリュウ。放浪の格闘家リュウを探し出すことは困難なため、ヴァイパーはケンを通じて情報を得ようとする。偶然の出会いを装いイライザに接近、盗聴器を仕込んだ人形をプレゼント。ケンとイライザ夫婦の会話から、リュウの居場所を探ろうという作戦だ。さすがS.I.Nのエージェント、倫理問題もおかまいなし。

盗聴器02
偶然の出会いを装い近づくヴァイパー。
盗聴器付きの人形をプレゼントする。

盗聴器01
ケン宅の生活音はだだ漏れだ。
「ゆうべはおたのしみでしたね」

 
ここまで見ると、ヴァイパーはS.I.Nの命令に忠実に動いているように見える。しかし、おやっ…?ヴァイパーの様子をうかがう妖しい人影が。
 
内偵
スパイ活動をするヴァイパーをスパイする男。
 
男はS.I.N社の者だ。セス直命により、ヴァイパーを内偵していたのだ。一見、優秀な部下とその働きに期待するボスのように見えるが、組織は彼女を完全に信用していないようだ。
 
続いてリュウとの対決シーン。盗聴で得た情報から、ヴァイパーはリュウと接触。リュウの力を測るべく戦いを挑む。そしてリュウの真の力を、“怒り”によって引き出そうとする。戦いに割って入ったキャミィに瀕死のダメージを負わせ、リュウの怒りを誘う。さすがS.I.N社のエージェント、目的のためなら手段を選ばない。
 
ここまで見ると、ヴァイパーはS.I.Nの命令に忠実に動いているように見える。しかし、おやっ…?ヴァイパーはキャミィを痛めつけ「このままじゃこの子死ぬわよ?」と言っているが…。

キャミィ死んじゃう02
キャミィの胸に直接電撃を撃ち込む。
リュウの怒りを誘うためとはいえ非情な仕打ち。


命が危ういとされたキャミィは、その後病院で命を取りとめる。医師によれば、攻撃はすべて急所をはずれていたという。非情に見えて、実はヴァイパーはキャミィに手心を加えていたらしい。
 
キャミィ死んじゃう01
キャミィは無事だった!
なぜヴァイパーは手加減していたのか?


最後はイライザを助けに来たケンと対峙するシーン。リュウをおびき寄せるため、イライザを人質にするヴァイパー。さすがS.I.N社のエージェント、家族を引き裂く卑劣な手段。
 
人質解放
イライザ救出のため、ヴァイパーとの対決を決意するケン。

ここまで見ると、命令に忠実に動いているように見える。しかし、おやっ?救出に駆けつけたケンに、あっさりとイライザを解放。あらかじめS.I.N社の兵を退かせ、自身も身を引き、ふたりを引き合わせた。リュウとの交換を申し出るわけでもなく、イライザを盾に取る様子もない。どうやらS.I.N社の命令よりも優先するなにかがあるようだ。
 
このように、ヴァイパーはシャドルーに通じる悪の組織S.I.N社の一員でありながら、非情に徹しているともいえず、また組織内でも完全に信用されていない存在なのだ。いったい彼女は何者なのか。それは物語のラストでついに明かされる―!!

 

ヴァイパーの正体

黄色の携帯電話でS.I.N社との業務連絡を取るヴァイパー。ひととおり話が終わると、彼女はもうひとつの赤い携帯電話に持ち替えた。

2台持ち01
S.I.Nのエージェントのほか、もうひとつの顔がある?

2台持ち02
もう一台のケータイを取り出し、誰かと話し出すヴァイパー。

 
「やあクリムゾン・ヴァイパー。今度の件、ご苦労だったな。」
 
電話の相手は誰なのか?声は続く。
 
「この調子でS.I.Nの全容を、ぜひ暴き出してほしい。我々CIAを見くびったことを、奴らに後悔させてやらねばならんからな。」
 
…CIA(シー・アイ・エー)!!
なんとヴァイパーはCIAの潜入捜査官だったのだ!!!

 
ストIV公式サイトでも、ストVシャドルー格闘家研究所でも、この件については明かされていない。ストIVゲーム内でも前述のとおり「C…」とヒントが出るのみである。ストIV初回特典購入者だけに公開された秘密というわけだ。

CIAとは、アメリカ中央情報局(Central Intelligence Agency)の略称だ。アメリカ合衆国CIA長官が総括し、情報収集と分析・対外工作等を担う。ヴァイパーがS.I.N社に潜入、その全容を探っているということは、S.I.N社がアメリカにとって害をなす存在と認識されているということにほかならない。ヴァイパーは愛する国の平和と安全のために、自らその身を悪の組織内に置き、危険な捜査を続けているのだ!
 
 

気づかれていた“C”

さて、ヴァイパーの正体がわかったところで、『ストIV』ヴァイパーのエンディングのセスの言葉を思い出してみよう。ヴァイパーの属する本当の組織を「C…」と言いかけている。これはきっと「CIA」と言おうとしていたに違いない。やはりセスも、彼女の秘密に気づいていたのだ。  
 
そうC02
感づいたセスもさすがである。
 
しかし、セスはヴァイパーのなにを見てCIAと思ったのか?ヴァイパーの姿にCIAらしいところがあったというのだろうか。うーん…。ヴァイパーといえば、赤い髪…、色メガネ…

んっ?

“赤い髪”…!、“色メガネ”…!、
そして「Cで始まる」といえば…!!!

ああっ!


C-C-B(シーシービー)!!!
 
ひょっとしたらセスは「C-C-B」と言おうとしていたのかもしれない。CIAはバレてなかった!?
 
 
ccb
 
だ・れ・かっ!  ロマンティック!
止・め・てっ!  ロマンティック…!


こんなオチですみません。毎度お騒がせします
 
 

碧いワタリガラス

 
キミは知っているか。シャドルーの残党を追い続けたあの男を。キミは知っているか。彼の執念の捜査と、その結末を……!!
 
※今回のコラムを読むにあたり、予備知識としてキャラクター紹介「クリムゾン・ヴァイパー」及びコラム「C…」を、あらかじめご一読いただきたい。

秘密結社シャドルー。
麻薬、武器密売、要人暗殺…、数々の悪事を行ったその組織は、リュウら世界各地から集まった格闘家たちの活躍により壊滅した。(ストリートファイターIIの結末である) しかしそれはあくまでも表向きのことだった。ベガをはじめとしたシャドルー四天王は、すべて消息不明。タイ基地が押さえられたとはいえ、四天王が逃げおおせたという事実と世界中に広がる組織の規模を考えれば、どこが“崩壊”といえよう。
 
シャドルー残党を追う04
シャドルー崩壊は世界中に伝えられた。
滅んだという証拠はなにひとつないにもかかわらず。

  
スマルト・レイヴン。
彼もまた、シャドルー崩壊を信じていないひとりだ。
「きっと奴らは生きている。必ず捕まえてやるぞ!ベガ!!」
こうしてレイヴンと彼の同志の、シャドルーを追う日々が始まった。
 

シャドルーを追う執念の男


エピソード1


レイヴンは双眼鏡片手に張り込みを続けていた。視線の先は向かいのビル。一見粗末なビルだが、上階の一室がギャンブル場になっているらしい。まわりを欺き、わざわざ外観を貧相なつくりにしているところをみると、非合法なギャンブルが行われているに違いない。

ここにある男が現れるという情報を掴んだのだ。レイヴンはカーテンの空いている小さな窓に目を凝らす。なにかトラブルが起こったようだ。カードテーブルやビリヤード台が粉々に砕け、あたりに散乱する。中央には騒ぎの張本人である、ひとりの男が立っていた。騒ぎを聞きつけた警備員が男を取り囲むも、咆哮とともに振り回された男の腕ひとつで全員吹き飛ばされた。間違いない。あれはバイソンだ!騒ぎを起こしたことで警察や消防が呼ばれたようだ。バイソンはビルを出て迎えの車に乗りこみ、何処かへ消えた。

消息不明といわれたバイソンが生きていた。他のシャドルー四天王もきっと生存しているに違いない。待っていろ、必ず見つけ出してやるぞ!
ストリートファイターIVビギニング rologue7(バイソン)より
 
シャドルー残党を追う01
バイソンは生きていた。
ほかの四天王もきっと―!


エピソード2

レイヴンはあるパーティーに潜入していた。着慣れないタキシードに身を包み、シャンパングラスを手に取る。どこにでもあるような上流階級のパーティーだが、ある一点だけが普通と異なっている。参加者全員が仮面を付けているのだ。潜入にあたり、レイヴンも仮面を付けている。視野の狭さでなんとも落ち着かない。「まったく金持ちの考えることはわからない。」レイヴンは思わず仮面の下で呆れた。
 
実はシャドルー傘下だったある組織に潜入している仲間から、今日ここにヤツが現れるという情報が入ったのだ。レイヴンは仮面に仕込んだ小型マイクで同僚と連絡を取り合いながらヤツ―バルログ―を探した。部屋の向こう、少し離れたところにターゲットらしき男を発見!編みこまれた長髪、蛇のイレズミ、仮面の模様…間違いない!!
 
どうやらバルログは迎えの男と外へ出るらしい。バイソンの追跡には失敗してしまったため、バルログの発見は、やっと掴んだ手がかりだった。絶対にシャドルーのアジトを突き止めてやる!そうなればベガ、次はお前の番だ!!
ストリートファイターIVビギニング rologue8(バルログ)より
 
シャドルー残党を追う02
マイクの先の同僚の声も興奮に震える。
「国中の衛星を使っても、絶対アジトを見つけてやる!」


 
エピソード3

人気のない山奥に建てられたなにかの研究施設。バルログの追跡チームは、長い尾行の末、車がこの研究施設に入っていくのを確認した。レイヴンら捜査班は色めきたった。ここがシャドルーの秘密アジトに違いない。
 
しかし外からいくら調査を進めても、この施設に関することはなにもわからなかった。突入しようにも証拠が足りないと、上層部に止められた。ここにきて動きが取りづらくなってしまったのは、シャドルーの影響が上層部に残っているからなのだろうか。しかしこうしている間に、ヤツらは拠点を移してしまうかも知れない。
 
そんな時、施設からひとりの研究員らしい男が出てきた。捜査班は短い打ち合わせのあと、その研究員を捕らえ、服とIDを奪った。ここは多少の危険を冒しても内部へ潜入し、決定的な証拠を掴むのだ!レイヴンはそう決意し、研究施設へ乗り込んだ。
 
服とIDのおかげか、潜入は拍子抜けするほど簡単だった。レイヴンの勘が正しければ、シャドルー基地の本体は地下深くにある。レイヴンは最下層を目指した。そしてたどり着いた先に、いくつもの巨大な水槽を見つけたのだった。そのとき、ふいに声が響いた!

――お前たちはどこの狗だ?あの人形の部下か?

真正面の水槽、ゆらゆらと動く液体の中にその男はいた!!ベガ!!!

「ベ、ベガ!?まさか、……あ、ぐあああああああああっ!」

水槽から放たれた光がレイヴンを包むと、彼の声は途中から悲鳴に変わった。体は痙攣し、やがてレイヴンは膝から崩れ落ちた。こと切れたレイヴンの上で、ベガの笑い声だけが闇に響く。レイヴンの動きはベガに勘づかれていた。容易に地下に潜入できたのも、ベガの罠だったのだ。
ストリートファイターIVビギニング rologue9(ベガ)より

シャドルー残党を追う03
ベガの罠にはまり、おびき寄せられたレイヴン。
ベガの発した光になす術もなくレイヴンは倒れた。


こうして、シャドルーを、そしてベガを追った男、スマルト・レイヴンの戦いは幕を閉じたのだ。
 

スマルト・レイヴン、その正体

これらのエピソードは、ストIV公式サイト、ノベル「ストリートファイターIVビギニング」のバイソン編、バルログ編、ベガ編で読むことができる。この3編はスマルト・レイヴンの視点で、シャドルーを追う日々が描かれている。これらの物語は読者に好評だったようで、主人公に置かれたスマルト・レイヴンはなかなかの人気を博した。公式ブログには「顔が見たい!」という意見が寄せられ、後日カプコンのデザイナーから、レイヴンのデザイン画が描き下ろされた。
 
レイヴン01
そのデザイン画がこちら。 
ゲーム本編にからまないキャラとしては異例である。

 
人気の秘密は、悪の組織を追うひたむきな姿と、どこかの組織に属しているようだが、詳細は明かされていないという、ミステリアスな部分であろう。しかし彼の素性はほんとうに謎なのか。ひょっとしたら彼には明らかにされていない秘密があるのではないか。このデザイン画が公開されたことで、その秘密に迫ることができそうだ。さあ、彼はいったい何者なのか…!?
 
デザイン画を見ると、なかなかおしゃれな男である。さらに端にはデザイナーのメモが。
 
レイヴン04

彼の性格や容姿について書かれているが、その中でも以下の2点に注目していただきたい。
 
「服装はヴァイパーのアレンジ」
「頭がカラスのイメージ」

 
服装はクリムゾン・ヴァイパーのアレンジであるという。たしかにふたりのスタイルは似ている。そろってネクタイまで締めている。ふたりにはなにか関係があるのだろうか…?

夫婦
スーツにネクタイ。
たしかに似てる。


そしてもっとも興味深いのは、彼の頭がカラスのイメージであることだ。
 
レイヴン03
ホ、ホントだーっ!!!
 
こっ、これは!!襟足が尾、もみ上げが足、そして羽のような部分も見える。たしかにカラスのような髪型だ。
 
…はっ!!!!
 
彼の名前を最初に聞いたとき、すぐに気づくべきだった。スマルト(Smalt)は“深碧”レイヴン(Raven)はワタリガラスという意味ではないか!彼の名前は、ズバリ“碧いワタリガラス”だったのである。
色+動物。髪型がそのまま名前になっているなんて面白い。
 
…あっ!!!!
 
髪型が名前になっているといえば、クリムゾン・ヴァイパーがそうである。クリムゾン(Crimson)は“深紅”ヴァイパー(Viper)は“クサリヘビ”という意味なのだ。
 
赤いクサリヘビ
こちらはかわりやすい、“紅いクサリヘビ”。
長い三つ網は蛇そのものである。

 
ヴァイパーと同系の服、ヴァイパーと同じネーミング、そしてヴァイパーと同じ、悪の組織を追う使命―!!こうなれば真実は見えたも同然だ。もうお分かりだろう。…そう、レイヴンとヴァイパーは同じ組織の人間と考えて間違いない。もちろん、その組織とはCIAだ。
レイヴンはCIAの捜査官で、その名前もCIA内のコードネームなのだ。ストIV公式サイトにはCIAとはひとことも書かれていない。「気づいた人だけわかればいい」という、なんとも挑戦的なスタイルである。謎多いミステリアスな部分が魅力の彼であったが、実はしっかりとした裏設定があったようだ。
  
彼の正体をCIA捜査官とする推理、おそらくこれは間違いない。ひょっとしたら気づいていた人も多いかもしれない。しかし当ブログではさらのその先を行きたい!わざわざデザイン画が描き下ろされるレイヴンである。彼にはもうひとつくらい、秘密があってもおかしくない。この男には、きっとまだ隠された真実がある!!
 

さらなる秘密

CIAという組織を通じ、ヴァイパーとのつながりが見えたレイヴン。そう思って公式サイトのノベルを読み返してみると、バルログ編でバルログの情報をリークしたとされる同僚もヴァイパーではないかとすら思う。(ノベル原文では「シャドルーグループのひとつに潜伏している工作員」とされる。S.I.Nに潜入しているヴァイパーのことだろう。) のようにレイヴンにとってヴァイパーは関連深い人物だが、逆にヴァイパーにとってもレイヴンは関連深い人物だったのではないだろうか。

ヴァイパーは愛する娘ローレンとふたり家族である。そのヴァイパーの夫、ローレンの父親の存在は謎に包まれているのだ。
―そう!彼こそがその男なのではないだろうか。
 
“スマルト・レイヴンはヴァイパーの死に別れた夫” 
 
これが当ブログの推理するレイヴン最大の秘密である。
 
レイヴン02
地震・雷・火事……。
抜けていたと思われていた“オヤジ”はこんなところにいた。


ベガの手にかかったレイヴンだが、ひょっとして生き延びたのでは…と淡い期待をしてしまいそうだが、スパIV(ウルIV)のヴァイパーのオープニングを見ると、その望みは絶たれてしまう。ヴァイパーは仲間からのレイヴンら調査チームの全滅を知らされるのだ。

「そう…彼の遺体も…。つまりシャドルーを追跡していたチームは全滅したのね?」

訃報
レイヴンとその仲間も帰らぬ人となったようだ。

シャドルーに最愛の夫を奪われたヴァイパー。S.I.N社のエージェントとして潜入捜査を続ける彼女にとって、これほど過酷な任務はないだろう。なにせ、夫を殺したシャドルーに通じる組織に身を置かないとならないのだ。ヴァイパーの仕事ぶりはビジネスライクで、義理や人情で動かないとされる。しかしS.I.N社の、そしてシャドルーの全容解明は、愛する夫への仇討ちへとつながるのだ。セリフの端々に「ビジネス」を強調する彼女だが、その裏には亡き夫への深い情があるのだ。女性の真意は言葉だけではわからない。あなたのヴァイパーを見る目も変わったのではないだろうか。
 
ケータイ待ちうけ
冷徹に見えるその内には、強い思いが隠されている。
 

楽しき職場、CIA

さて、今回の考察でわかったことに「CIAの捜査員は動物を模した髪型にしなくてはならない」というものがある。
ヴァイパーはクサリヘビ、レイヴンはワタリガラス。さらにストリートファイターVでヴァイパーが通信を行う仲間にジェイド・ゴートという人物もいる。ジェイド(Jade)は“翡翠”ゴート(Goat)は“山羊”であるため、深緑のヤギ頭をしているのだろう。こうなると、ほかのメンバーも見てみたいものだ。いったいどんな髪型なのだろう?
 
ジェイド・ゴート
名前だけ登場のジェイド・ゴートさん。

それでは登場してもらいましょう。
CIAのみなさん、どうぞーっ!!
 
ひとり目!
ブラック・ジラフさん。
動物ヘア01
非番の日は彼氏の帰りを首を長くして待ちます。
 
 
ふたり目!
モスグリーン・オックスさん。
動物ヘア03
残業はモーけっこう!

 
3人目!
パープル・セイウチさん。
動物ヘア02
トドやアシカと間違えないでね!



動物ヘア04
CIA、楽しい職場です♪
 
 

火引 弾

 
ダン01
名前:火引 弾
誕生日:11月25日
 (カプコンvs.SNKシリーズのみ5月6日)
代表国:中国 香港
身長:177cm
体重:74kg
血液型:O型
3サイズ:B112/W83/88
格闘スタイル:サイキョー流
好きなもの:挑発
嫌いなもの:ワカメ、小悪党、キザな男
特技:かわら割り、カラオケ

ストーリー

空手をベースとした「喧嘩殺法・無頼拳」を使う格闘家、火引強(ヒビキゴウ)の息子として香港に生まれる。父がサガットとの闘いに破れ命を落とすと、のちのリュウとケンの師・剛拳に弟子入りし、日本で格闘技を学ぶ。しかし父の仇を取りたいという復讐心を剛拳に看破され破門、香港へ帰国し我流の拳を磨く。

父・火引強を死に追いやったサガットを憎み、復讐を決意する。サガットもまた、強に片目を奪われた恨みを忘れておらず、ダンの挑戦を受けて立つ。サガットを倒し父の仇を取ったダンは我流の拳を“サイキョー流”と命名、香港に道場を開く。(ストZERO・ZERO2)

道場
サイキョー流旗揚げの瞬間だ!

自ら興したサイキョー流空手の普及のため、弟子集めに奔走する。タイではベガを倒しシャドルーの野望を阻止、残された基地をサイキョー流タイランド支部にしてしまう。シャドルーを追っていたナッシュはそれを知らずに新型爆弾の投下準備を始めるが…。(ストZERO3)

爆撃
大きな施設をゲットし、浮かれるダン。
上空では爆撃用意が着々と進む。


サイキョー流道場本部は閑古鳥が鳴いていた。深夜枠だがテレビに流した入門勧誘のコマーシャルに望みを託す。さらに世界格闘大会の開催を知ったダンは道場の宣伝のために参加を決意する。しかし決勝戦が行われたS.I.N社は爆発、大会はうやむやに。さらにテレビコマーシャルも道場の場所を明記しなかったため誰ひとり尋ねてこなかった。(ストIVシリーズ)

深夜CM
深夜枠とはいえ、TV出演での勧誘。
入門料半額のうえ、高枝切りバサミまで付くぞ!


どこかで見たコイツ

ストZEROで隠しキャラとして初登場したダン。ピンクの弱そうな道着に身を包んだリュウとケンの兄弟子だ。でもあれっ?初登場だけど、コイツどこかで見たことあるような…?

アートオブ
I hate art of fighting, but i wanna be the king of fighters!
俺は(オヤジを奪った))格闘技を憎んでいるが、それでも俺は格闘王になりてえ!


あ!この海外版のダンの勝利セリフにあるワード「art of fighting」「the king of fighters」って、SNKの格闘ゲーム『龍虎の拳』と『KOF』のことじゃないか!?そうだ、それらに出てくるロバート・ガルシアリョウ・サカザキに似てるんだよ!
※龍虎の拳』の海外版タイトルは『Art of Fighting』

ロバート顔
束ねた後ろ髪、垂れた前髪。
見た目はロバート・ガルシアに酷似。

我道拳
リョウの虎煌拳とダンの我道拳。

晃龍拳
リョウの虎咆とダンの晃龍拳。

疾風脚
リョウの飛燕疾風脚とダンの断空脚。

乱舞
リョウの龍虎乱舞とダンの必勝無頼拳。


まるでそっくりだ!
このほか、覇王翔吼拳と覇王我道拳、暫烈拳と弾烈拳、天地覇煌拳と究極天地我道突き、またユリ・サカザキの勝利ポーズ「余裕ッチ!」と「余裕ッス!」など、そっくりな技がどんどん出てくる。

ここまで似ているのはなぜなのか。『ストリートファイター15周年最強読本』によると、他社の格闘ゲームにせっかく作ったアニメーションパターンを真似されて怒ったうっしー氏が相手をおちょくるために真似し返したためと記されている。つまり「昇龍拳や波動拳を『龍虎の拳』が真似て虎咆や虎煌拳を作る」→「『龍虎の拳』の虎咆や虎煌拳を真似てダンの晃龍拳や我道拳を作る」という流れだ。
シャドルー格闘家研究所のインタビューでもダン誕生の経緯が語られている。隠しキャラというと豪鬼に代表される「強いキャラ」というのが通例だが、ダンに関しては異例の「弱いキャラ」ということになった。これもおちょくりキャラたるところだろう。しかしSNKとの関係が悪いかというとそうではない。数年後、SNKとのコラボレーション作品『CAPCOMvs.SNK』シリーズが展開され、その中のメインイラストのひとつはダン(とジョー東)が務めている。おちょくりキャラとして生まれたダンだが、もはや友好の証となったのだ。

カプエスPRO
カプコンvs.SNK!
ふたりは仲良し!



ストIIのときのダンは…?

ダンの初登場は『ストZERO』である。その後『ストIV』で再登場となるのだが、時系列でいくとその間に『ストII』の世界格闘大会がある。(参照こちら) 彼はこのときいったいなにをしていたのか。主催のシャドルー側に怨敵サガットがいたのだ。それを知っていれば出場しないわけがない。しかし彼がストIIの格闘大会に参加しなかったのにはわけがある。ストIVのダンのオープニングを見てみよう。

世界格闘大会が再び開催される(今回の主催はS.I.N)ことを知ったダン。「前回は出場できなかった。スター不在では盛り上がらなかっただろう。」と悔しがる。愚痴の聞き役はブランカ。ダンは「お前は参加したんだろう。ひどいぜ!なぜ俺に教えてくれなかったんだ?」と責め寄るのだが…。

電話代未払い
オレ、レンラクした。
オマエ、デンワダイ、はらってない。


なんとダンは電話代未払いで通話を止められていたため、せっかくブランカが教えてくれようとしたにも関わらず、大会の開催を聞き逃したのだ。かくしてダンは参加の機会を逸したのである。

しかしダンはストIIにひっそりと参戦しているのをご存知だろうか。たしかにストIIのプレーヤーキャラクターではないが、ストIIの派生作品でその顔を見せているのだ。それは知る人ぞ知る…

パチスロ『ストリートファイターII』!!

これは2005年にアリストクラートテクノロジーズが製作したパチスロ機。PVを見てもわかるようにストIIを題材にしているため、演出やBGMもストIIを元にされている。

パチスロ04
パチスロ版ストII。
サブタイトルまで同じ。

パチスロ05
ストIIモデルなので、登場キャラもそれに準拠。
春麗やサンギエフが端のリールに描かれている。

パチスロ01
もちろんリュウ、ケンも出るぞ。
ほかボーナスステージでお馴染みのドラム缶まで。

パチスロ02
クルクル回るリール。
…!あれっ!?今!!

パチスロ03
なに混じってるんだアンタ!!



意外?ダンの光る商才

ストZERO2でサガットを倒し自信をつけたダンは、自らの拳を“サイキョー流カラテ”と名づけ、道場を開いた。初めこそ、そこそこの門下生がいたようだが、ストIVではすっかり廃れ、友人のブランカや無理やり弟子扱いしているさくらくらいしか残っていない。道場経営はうまくいっていないようだが、彼にはまだ隠れた才能があるようだ。ストVディレクター中山氏のつぶやきにこんなものがある。 



ショップ店員!?
ダンて道場経営だけじゃないの?いったいなにを売っているの?そうお思いの方も多いだろう。実は彼はサイキョー流ブランドの格闘グッズの販売業をしているのだ。ゲーム内で語られない裏設定だが、これは『ストIVオフィシャルコンプリートワークス』等で読むことができる。それによると「格闘技術はあまりないようだがその人間性とストリートファイトで培ったノウハウでSAIKYO(最強)ブランドの格闘技用品の製造販売を始めた」とある。ダンには意外な商才が眠っていたようだ!

サイキョーブランド04
SIKYOブランドのロゴマーク。
「最強流」を略したデザイン文字だ。

サイキョーブランド03
よく見ると道着やグローブは自社ブランド製。
ちゃんとSAIKYOロゴが入ってるのだ。

サイキョーブランド02
一番のオススメ商品は最強Tシャツ。
普段は見えないが「最」と「強」の文字が両肩に入っている。

サイキョーブランド01
ストIVトライアルモードで相手のダンが装備しているプロテクター。
実はこれも自社製品で宣伝を兼ねているという設定だ。


ストVにおいて「ショップ店員をしてる」と言われるほどなので、格闘技用品の販売は思いのほか順調なのだろう。道場経営よりダンの才能を活かせる仕事だったのかもしれない。道着やTシャツにあしらわれた「最強流」を崩した文字のデザインもいいセンスをしている。プロテクターのイラストの左上にも「心技体」を略した丸ゴシックの文字がある。ダンにこういうデザインの特技があったのである。

でもこんなデザインの文字、どっかで見たことない?

たとえば、こんな漢字をこんな感じにするような…。

風林火山01


風林火山02
あっ!


風林火山03

リュウ、買わされてるじゃねーかっ!!

 
 

バーディー白黒つける

 
初代ストリートファイターでイギリス代表を務めたバーディー。しばらく登場の機会はなかったが、彼はストZEROで電撃復活を遂げた。モヒカンは鋭さを増し、真ん中にはポッカリと丸い穴。逆三角の体に極太の腕、それに巻きつく巨大チェーン。別人かと思うほどのイメージチェンジだ。

クロちゃんです
これがあのバーディー?
この変わりように皆驚いた。


そしてなにより目につくのは、その肌の色である。白人だったバーディーが、まるで黒人のようになっている。いくら初代ストリートファイターからストZEROまで間があったとはいえ、カプコンスタッフは彼がイギリス生まれの白人だったことを忘れてしまったのか…?ぐむむ、これには納得しないファンが多いだろう。カプコンよ、しっかりしてくれー!!

シロちゃんです
懐かしき“ストIスタイル”のバーディー。
微妙に面影はあるものの肌の色がまったく違う。

 
いったいなぜバーディーは黒人になってしまったのか。新声社ゲーメストムック『ストリートファイターZERO』のスタッフインタビューによると「あれはZEROのバーディー。ストIのバーディーと同一人物とは明記していない」となんともつかみどころのない回答。しかも同書「あのころは若かった ストZEROキャラのルーツを探る」というコーナーでは「まるで別人。まさに人が変わった。」と書かれている。白人のバーディーと黒人のバーディーは別人なの?

しかしのちのストリートファイター15周年記念本『最強読本』には「以前より大柄になって再登場」、PS2版『ハイパーストII』の付録書籍にも「典型的なヒールとしてデザイン一新」として完全に同一人物として扱われている。また『ストリートファイターV』においても、当初ストIスタイルと踏襲したバーディーの登場案もあった。(個性不足により変更となった)
過去、別人をほのめかす発言があったことは間違いないが、現在はストIのバーディーとそれ以降のバーディーは同一人物という認識で間違いない。

初期スタイルバーディー
初期のパンクスタイル案もあったストV。
肌が白いぞ!


ではなぜ白人から黒人になってしまったのか。まだ別人説を通すほうが理にかなっている。しかし同一人物とされている以上、なにか理由があるはずだ。
調べを進めていくと、その謎を解くカギは『ストZERO2』の公式サイドストーリーにあった。そこには、バーディーが昔ショー・プロレス(台本どおりに悪役と正義の味方が戦う)をしていたこと、そこでヒール(悪役)を演じ、スターを気取る三流レスラーに虐げられていたことが書かれている。興味深いのはバーディーが演じていたヒールのコンセプトである。以下は公式サイドストーリーからの抜粋だ。

決まりきったシナリオのもと、「米国からきたパンクかぶれ」役を演じる毎日…
 
なに!?“米国からきたパンクかぶれ”!?なんとバーディーはイギリス人でありながら、ショープロレスにアメリカ人として出演していたのだ!これはいったいどういうことなのか。

みなさんはプロレス等にみられる“ギミック”というのをご存じだろうか。リング上で演じられる選手に付与されるキャラクターのことだ。本来の選手の経歴素性とは別に、インパクトを持たせるためわざと大げさにキャラを立てるのである。貴族のような立ち振る舞いのゴージャス・ジョージ、日本軍人のようなグレート・東郷、女性ではくのいちの乱丸、海賊の宝城 カイリなどが挙がる。もちろんそれぞれ貴族でもなければ軍人でもない、忍者でもなければ海賊でもない。それらは付与されたギミックなのだ。

怪奇系ギミック
鰯ケ浜プロレスのビビアン西木。
彼女は社長の勧めでオカルト系ギミックレスラーになった。


バーディーはショー・プロレスでやられ役をしていたわけだが、悪役は外国人のほうが需要があったのだろう。かくしてバーディーはイギリス人でありながらアメリカ人を演じることになったのだ。

さてここで問題になってくるのは、アメリカ人を演じるにあたって、なにをどうすればよいか?ということである。もしわれわれ日本人がアメリカ人を演じることになったらどうするだろう。金髪のカツラをかぶる、高い付け鼻をする、カラコンを入れる等、日本人にないアメリカ人の特徴を真似るだろう。

デュラン
なだぎ武と友近のコント「デュラン&キャサリン」。
赤毛や金髪のカツラをかぶる。


ではイギリス人がアメリカ人を真似るとすればどういう方法を取るだろうか。
そう!それが黒人のフリをすることだったのではないか?

黒人のふり
バーディー黒人化の謎。
話が見えてきたぞ。


イギリスは白人が90%超えという白人の国。黒人はわずか2%程度しかいない。いっぽうアメリカは、移民により成り立った多民族国家である。およそ白人が72%、黒人が13数%だ。(2010年時) なお地域による構成差も大きく、ニューヨークでは白人33%、アフリカ系黒人23%とその差は縮まる。
つまりアメリカ人を演じるには自国に少ない黒人になることは有効な手段である。さらに“パンクかぶれ”であることを、ハデな髪型や装飾品、腕のチェーンなどで表現している。よく見ると頭髪は金色だが、ヒゲは茶色である。これもキャラづくりのためにどちらか染めているのだろう。きっとバーディーの黒い肌の色もショー・メイクに違いない!!
 
考えすぎじゃないの?と言われそうだが、その裏づけとして『ストZERO2』のエンディングをよく見てみよう。念願のシャドルー入りを果たし、基地内でトレーニングに励むバーディー。そこではチャラチャラとした装飾品をはずし、上着まで脱いでいる姿が確認できる。このときのバーディーの体の色を見てみよう。

白い!!

ゲームプレイ時のあの濃い肌の色と比べると全然違うのだ。きっとこれがメイクを落としたバーディーの本当の姿なのだ。
 
ZERO2エンディング01
ZERO2のエンディング。
基地内ではチャラチャラした格好もなし。
自慢のモヒカンもセットせず、黒人メイクもなし?

ZERO2エンディング02
肌の色比較。
普段の格好と比べると、その差は歴然。


しかしこの黒人のショー・メイク、よほど気に入ったのかプロレスの試合がないときや、引退後も同じ格好を続けているようだ。ふだんからプロレスの衣装で過ごすなんて異常だと思われるかもしれない。しかしプロレス団体との契約に、日常もそのキャラクターを保つことを盛り込むこともあるという。バーディーに関しては契約ではなく、自身のファッションに自信とこだわりを持っているからだろう。
リングを離れてなおレスラーファッションを貫く。黒い肌も自分を表現するもの。それがバーディーのスタイルなのだ。

サスケ
政治家としても活躍した、ザ・グレート・サスケ氏。
議会にも家族写真の撮影にも覆面姿で臨むぞ。
プロレスマスクは、もはや体の一部なのだ。
 
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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