ストリートファイターブログ『レッドサイクロン』

対戦の合間にお読み物はいかがですか?

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女なんだと言えないこんな世の中じゃ

 
女なんだと言えないこんな世の中じゃ

死と暴力が支配する街メトロシティ。そこに巣食う犯罪集団がマッドギア。スキンヘッドに巨漢に巨人。一癖もふた癖もある男たちが集まる悪の組織だが、そこに華を添える紅一点…いや紅二点。それがロキシー&ポイズンだ。

オカマ04オカマ03
紫がポイズン、オレンジ色の髪がロキシーだ。

「きれいな女性だなあ」なんてウットリした君! 彼女らが“ワケアリ”なのをご存知だろうか。 彼女たちの初登場作品『ファイナルファイト』が世に出たのは1989年。 『ストクロ』や『ウルIV』でポイズンを知った若い格ゲーファンがその“ワケ”を知らなくても無理はない。 実は彼女たち…男性(ニューハーフ)なのである!

『ファイナルファイト』はメトロシティを舞台に、犯罪組織マッドギアと激しい戦いを繰り広げるバイオレンスアクション。 殴る蹴るはあたりまえ、ナイフで刺す、鉄パイプで殴る、火炎瓶を投げつけるなど、過激な攻撃もアリだ。そんな中、マッドギアの女性メンバー、ロキシーとポイズンに対し海外の婦人団体からクレームが入った。

「女性に暴力を振るうとはなにごとだ!」

これに対しプランナーの西谷亮氏はカプコンUSAを通じ、

「ふたりは女性ではありません!」

と回答、訴訟を回避したのである。 一休さんもビックリのとんち回答、なんという逃げ道だろうか!!


オカマ05
新声社『ギャルズアイランド5』 君と悩むギャルギャルQ&Aより。
「~のはず」という曖昧な表現があるが、これはカプコン公式回答ではないからだ。
(回答者は新声社の編集者と思われる丁稚の助氏)


と、いうわけで、当初女性としてデザインされたロキシー&ポイズンだが、 婦人団体のクレームを受け、男性(ニューハーフ)という設定がなされた。最初は女性だったにもかかわらず、世の中がそう言わせてくれなかったのである

大げさに書いたが、ここまではファイナルファイトをリアルタイムで遊んだ世代にはよく知られている話。上の記事にもあるように、ポイズン(以下ロキシーも含めポイズンと表記)の男性設定は主に海外向けのもので、日本国内においてはそこまでする必要のなかったのである。ポイズンをデザインした安田朗氏も『ストリートファイター×鉄拳』アートワークスにおいて、
「アメリカではニューハーフ、日本では女性」という見解でいたことが語られている。また西谷氏もツイッターにおいて「公には大人の事情があるが、作者としては女性」と発言している。そう、日本においてのポイズンは、女性のままでもかまわなかったのだ。しかし実際はどうだったのだろう。

日本におけるニューハーフ設定

一見美しい女性が、実はニューハーフ。この大きなギャップとそれに至った面白エピソードが受け、日本国内でのポイズン=ニューハーフ設定は広く知れ渡った。雑誌や攻略本の類、移植作品の取り扱い説明書、関連作品などなど、いたるところにそれは書かれている。

■SFC版『ファイナルファイト』取扱説明書オカマ01
スーパーファミコン版の取扱説明書。
ハッキリとニューハーフの表記がある。


■徳間コミュニケーションズ『ファイナルファイト』スーパーヒントブック
オカマ02
攻略本のロキシー&ポイズン紹介ページ。
男と書いて読み方は“オカマ”。


■PS2/PSP『カプコンクラシックスコレクション』設定画オカマ06
ゲームを進めていくと開放されるオマケの設定原画。
やはりニューハーフと記されている。


■T2出版『ファイナルファイトタフ』攻略ガイドブック 巻末漫画オカマ07
市長がメイに対しての「ニューハーフだな!?」とのセリフ。
“またも”“毎度毎度”というのは、FF(ロキシー&ポイズン)とFF2(エリザ&マリー)を指している。
ちなみにこのコマに描かれているメイは「れっきとした女」だ。


■ALL ABOUTストリートファイターキャラクター辞典オカマ08
PS2『ハイパーストII』付録の冊子。
【人物・♂】とされ、そのいきさつも書かれている。


■徳間書店『マイティファイナルファイト』完全攻略本
オカマ09
敵キャラクター“ポイズンキッス”の紹介文。
ニューハーフのふたりの兄というのはロキシー&ポイズンのことにほかならない。


■中平正彦『RYU FINAL』天の巻
オカマ10
ポイズンとオロが対面するシーン。
「男が女子(おなご)のナリをするのが流行しちょるんかの―?」の問いに、
ポイズン自ら「なぜ一発で見破れる!?」の答え。


■AC『カプコンファイティングオールスターズ』(開発中止)
オカマ14
2002年AMショーでのカプコンブース配布のパンフ。
女性キャラは青色、男性キャラは赤で書かれている名前の欄が、ポイズンは赤でも青でもなく、中間色の紫になっている。


■SNKvs.CAPCOM カードファイターズDS』
オカマ13
「ドコにナニを入れてどうすればああなるのか謎」
上は詰め物として、下はどうなっているのだろう?


このように、「国内では女性でもよかった」という製作陣の当初の思惑もよそに、ポイズン=ニューハーフ設定はすっかり定着したのであった。そしてここからが面白いところである。逆にポイズン=ニューハーフとしなければいけなかった海外はどうなったのだろうか。なんと「ファイナルファイト登場から数年もの長い間、ほぼ知られずにいた」ようなのだ!そんなバカな!もともと海外向けの設定だぞ?それが海外で広まっていなかったって!?

西谷氏のツイッターによると、迅速なクレーム対応のためか、この件は訴訟に至っていない。ポイズンの一件は裁判になったわけでもなく、大きなニュースにならなかったようだ。また、ゲームセンターの少ない海外において、ゲームの大きな市場は家庭用であるが、その家庭用移植版『ファイナルファイト』では、そもそもポイズンは登場しない。ビリーとシドというサングラスの男に置き換えられているのだ。インターネットも普及していない当時、日本の情報が伝わりにくかったというのもある。 多くの海外ユーザーは、男女問題どころか、ポイズンすら知る人は少なかったのである。

オカマ11
すべての敵が男性に描き換えられた家庭用。
海外ではポイズンとロキシーの存在すら知る人は少なかった。


海外と日本の逆転現象

「海外では長らくポイズン=ニューハーフの認識がなかった」という仮説を裏付けるような事例を紹介しよう。

■『ファイナルファイトリベンジ』のポイズン
オカマ12
ポイズンのセクシーショットや、男性と恋仲になるかのような展開が見られる。

1999年、カプコンUSA製作のファイナルファイトの続編となる格闘ゲーム。必殺技の演出や日本向け家庭用移植の際に追加されたエンディングなど、ポイズンがまるで本物の女性のように描かれている。開発元が海外であるが、ポイズンがニューハーフであることを知らなかった節がある。

■カプコン小野義徳氏へのインタビュー
オカマ15

『ストリートファイターIV』発表初期の海外インタビューで、当時プロデューサーの小野義徳氏はインタビュアーから「ポイズンは男か?女か?」という質問を受けている。ストIV発表当時の2007年、日本ならポイズン=ニューハーフが定着しているのだが、このような質問がゲーム記者から出ること自体、海外で知られていないことの表れと言えよう。そしてこのとき小野氏は「男です」と回答、記者らはガックリと肩を落とした。
※この動画は現在消去されている。
コピーやバックアップをお持ちの方はお知らせください。


■当サイトへの問い合わせ
オカマ19

当ブログの前身であるウェブサイトで2003年~2004年頃、ポイズンについて紹介した際、海外のストリートファイターファンから「ポイズンが男って本当か!?妹がいるって本当か!?」という問い合わせを数件いただいた。どうやら向こうのファンは、ストIIIでポイズンの姿を見ても男とはわからなかった(姿だけしか見なければ当然である)ようだ。あとでわかったことだが、なぜ私のところに海外からの問い合わせがあったかというと、某大手のファイナルファイト記事に当サイトのリンクが貼られたためらしい。

このように海外では、ポイズン=ニューハーフの情報がFF稼動の1989年から2000年初期まで実に10年以上もの長い間、浸透せずにいたのである。もともと海外向けの設定にもかかわらず、日本で定着し、海外に伝わっていなかったのはなんとも皮肉である。

海外ファンの夢をこわさないために…

ようやく情報が追いついてきた海外であるが、海外ファンはポイズンをを男と認めない、いや認めたくないらしい。これまでストZEROの背景やストIIIの姿を見て、カッコいい女性像を作り上げてきた。日本のように初めからニューハーフとして登場してきたのならまだしも、今まで女性と思ってきたポイズンを、今さら男と言われても受け入れられないのであろう。近年ポイズンの性別がまた議論されているといわれるが、問題にしているのは、ほぼ海外発信の記事である。日本では上記のように完全にニューハーフ設定が定着し、いまさら蒸し返すことはしないからだ。

この状況を受け、カプコンは2010年ごろから、海外ファンへの配慮をはじめたとみられる。

■2011年 東京ゲームショウ 小野義徳氏へのインタビュー
オカマ18
海外記者がまたも小野氏に「ポイズンは男性か女性か」と過去と同じ質問を投げかけた。しかし今回小野氏はノーコメントを貫き、明言を避けた。「これはミステリーでいい。みなさんが議論するのは大歓迎」だという。この発言がきっかけとなったか、以降ポイズンの性別はぼかされることになる。

■2012年 『ストリートファイター×鉄拳』 公式HP
オカマ20

当初「一見女性のように見えるが実は……?」との一文があったが、すぐに修正が入った。その書き方では男性なのがあからさまであるためか、「一見変わった女性」とぼかされた。クロ曰く「この色気!たまらないみャ!もう細かいことはどうでもいいみャ!」

■2012年 『鬼武者soul』
オカマ21
 
性別は記載されていない。以前のように「男」や「ニューハーフ」と書かれることはなくなった。

■2013年『ストリートファイター×オールカプコン』
オカマ17
 
“女性”の表記にドキリとするが、性別(sex)ではなく、タイプ(type)なのが引っかかる。タイプ(type)は日本語でいう“型”や“形”のことであり、主に外見的な分類に用いる。歌舞伎の“女形”や、宝塚の“男役”のような表現なのかもしれない。

■2014年 『ウルトラストリートファイターIV』公式サイト
オカマ22
 
「見た目は美しいが~その本性は謎」とされ、過去これでもかとアピールしてきたニューハーフには触れない。ストーリーでもそこには触れず、世の中に自身とヒューゴーをアピールすることが目的となっている。

■2014年 『カプコンちょこっと公認 ハギとこ ハギーのとことんやってみよう!』
3月17日放送(#31)
オカマ16
 
杉山プロデューサーと綾野アシスタントプロデューサーも登場しての、ディカープリお披露目番組。出そろったキャラクターが男性青色、女性赤色で紹介されたが、ポイズンはどちらでもないピンク色であった。

愛されるキャラクター・ポイズン

つまりポイズンは、婦人団体のクレームの対応を受け男性としたが、海外には浸透していなかったため、現在では性別には触れず、どちらとも取れるような扱いになっている、ということだ。

それにしても、悪の組織の敵キャラクターでありながら、男性からの暴力を心配されるなんて。女性であってほしいと願うのファンため、カプコンが性別をあやふやにしてくれるなんて。ファンにもカプコンにも愛されているキャラクターであるといえよう。

オカマ23
ついには、『ウルトラストリートファイターIV』への参戦も果たした!
アクションゲームのザコ敵からの大躍進だ!!






いっぽう、『ストII』でゴツイ男性陣に囲まれていた紅一点の春麗は…。

 
春麗ボコボコ02
どんなに蹴られようとも…


 
春麗ボコボコ03
どんなに殴られようとも…


 
春麗ボコボコ01
どんなにゲロ吐かされようとも、同情なんかされなかったよ! 
 
 
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龍虎・餓狼年表

 
『ストリートファイター』のよきライバル。
『龍虎の拳』『餓狼伝説』の壮大な物語を紐解こう。

■はじめに
 パラレルワールドと正史

■紀元前220年
 秦王龍 「秦の秘伝書」書記

■195X年?
 タクマvs.藤堂竜白
 タクマvs.リー・ガクスウ

■1967年
 ロネット・サカザキ事故死

■1968年
 ギースvs.クラウザー

■1970年前後
 ジェフ&半蔵vs.クラウザー
 ギースvs.周防辰巳

■1978年
 ユリ・サカザキ誘拐事件(龍虎の拳)

■1979年
 ギース KOF開催(龍虎の拳2)

■1980年
 グラスヒル・バレー事件(龍虎の拳外伝)

■1980年頃
 テリーvs.ダック・キング

■1981年
 ジェフ・ボガード殺害

■1983年
 ゴンザレス KOF開催

■1991年
 ギースKOF開催(餓狼伝説・WA)

■1992年
 クラウザー KOF開催(餓狼2)
 クラウザー自決

■1993年?
 世界統一トーナメント開催(ファイヤー・スープレックス)

■1995年
 秦の秘伝書争奪戦(餓狼伝説3)

■1996年
 テリー、ロックとの出会い
 ギース死す(RB餓狼伝説)

■2006年
 カイン KOF開催(餓狼MOW)
 
■その他関連作品
 餓狼伝説SPシリーズ
 RB餓狼SPDM(ホワイト サウスタウン侵攻) 
 サムスピシリーズ
 KOFシリーズ
 風雲シリーズ
 月華の剣士シリーズ
 
 

パラレルワールドと正史

 
キャラクターの数だけ存在する、龍虎・餓狼の世界

『龍虎の拳』・『餓狼伝説』シリーズのストーリーをまとめる上で、まず“パラレルワールド”と“正史”について触れておきたい。パラレルワールドとは「現実と平行して存在するもうひとつの世界」である。また「並んで交わることなく存在する複数の世界」のことをいう。「もしもこの時こうだったらどうなっていたのか?」という仮想を形にしやすく、映画、漫画、小説などにはパラレルワールドを扱ったものが多い。TVゲームにおいては、行動選択によって結末の異なるRPG(いわゆるマルチエンディング形式)や、複数のキャラクターから主人公を選び物語を展開させる対戦格闘ゲームなどによく見られる。
 
具体的に例を挙げると、『餓狼伝説』でテリーがギースを討った場合の世界と、アンディがそうした場合の世界は全く別ものであり交わることはない、といったもの。お互いがパラレルワールドの関係にあるというわけだ。
つまり『龍虎』および『餓狼』シリーズは登場キャラの数だけ物語があり、パラレルワールドの集合体であるといえる。
 

パラレル01

パラレル02
ギースを倒し、サウスタウンの伝説となるのはどちらか!?
あ、誰か忘れているような…。

 



引き継がれる歴史“正史”

ただし、その数々のパラレルワールドの中でも、のちの作品に引き継がれるエピソードというものがある。有名なところでは、「『RB餓狼伝説』でギースが死亡する」というものだろう。『RB餓狼伝説』ではギース存命のシナリオも複数あるが、続編『RB餓狼伝説SPDM』や『餓狼MOW』では死亡したことになっている。
 

パラレル03
ギースが死ななかったら、まったく異なる未来が待っていたに違いない。

このような“のちの作品に引き継がれるエピソード”を正史とし、この年表ではそれら正史のみを綴ってゆきたい。なお、その他個々のエピソード(「タクマvs.藤堂竜白」等)は、重要と思われるものを私見で追加する。
 
 

紀元前220年 秦王龍 「秦の秘伝書」書紀

 
紀元前220年
秦王龍 「秦の秘伝書」書記

  
紀元前、秦の時代。始皇帝の護衛長官を務めていた、秦王龍。彼は恐るべき力を持つ帝王拳を操り、千を越す騎兵をたったひとりで壊滅させたという。王龍は、その帝王拳の極意を3つに分け書き記した。のちに言う“秦の秘伝書”である。
 
秦王龍 「秦の秘伝書」書紀02
秘伝書を記した秦王龍。(天獅子悦也『ギース・ハワード外伝』より)
その力は敵の騎兵1,000人をたったひとりで壊滅させるほどであった。




検証:秦王龍 「秦の秘伝書」書記は紀元前220年!?

帝王拳の極意がしたためられた書…。のちの世に「3巻すべてを集めた者は膨大な力を手に入れられる」と伝えられる秘伝書である。…このエピソードは『餓狼伝説3』のバックストーリーで語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
 
新声社『餓狼伝説3の謎』によると紀元前220年、秦の始皇帝が中国を統一した頃とされている。王龍は秦統一後、ほどなく秘伝書を書き記したことになる。
 
ん、待てよ…紀元前220年…?確か書写材料としての紙が誕生したのは、後漢時代西暦105年の“蔡侯紙(さいこうし)”が史上初だったハズ。紀元前220年に巻物が作れるわけが…???
お、おそらく秘伝書のオリジナルは、その時代に合った書写材料(羊皮など)に書かれ、のちに伝わった秘伝書(巻物)は、紙の誕生を待って筆写されたものなのであろう。
 
秦王龍 「秦の秘伝書」書紀01
『餓狼伝説3』のギースタワー内。
中央に見えている巻物が秘伝書である。

 
 

195X年? タクマvs.藤堂竜白

 
195X年?
タクマvs.藤堂竜白


日本武術界で最強と謳われた男、藤堂竜白。竜白は広大な敷地に道場を構え、何百人もの門下生を率いていた。その藤堂流道場には、竜白を倒して名声を上げようと毎日のように道場破りがやって来たという。しかし誰も竜白に勝てるものはいなかった。竜白の放つ“重ね当て”の前に次々に倒れていったのである。
 
しかし、ついに竜白を上回る男が現れた。その男はタクマ・サカザキ!タクマの攻防一体の拳は、鉛のように重く、また獣のように速かった。体術では勝ち目がないと悟った竜白は、あらんばかりの気を込めて重ね当てを放つ!竜白は勝利を確信する。これまで重ね当てを受けて立ち上がった者は一人もいなかったのだから。しかしタクマはニヤリと笑い、立ち上がった。「やるな。しかしこの程度の気力、児戯にも等しく、軟弱と言うほかはない!」そしてとてつもない量の気をため、竜白に放ったのだ。「くらうがいいわ!覇王翔吼拳!」タクマ会心の覇王翔吼拳。竜白は道場の屋根もろとも吹き飛ばされたという。
  
タクマvs.藤堂竜02
竜白飛んだ~ 屋根まで飛んだ~♪
屋根まで飛んで~ 次作(龍虎2)で消えた~♪




検証:タクマ・サカザキvs.藤堂竜白は195X年!?

藤堂流を打ち破ったタクマ、極限流を目の仇にする竜白。…このエピソードは『龍虎の拳』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
 
新声社『龍虎の拳の謎』にも詳しい年代は書かれていない。ただし、藤堂が日本最強といわれる格闘家だったことが記されている。後述のタクマとリー・ガクスウとの闘いでは、タクマが日本最強の格闘家とされ、より高みを目指すために渡米したとされている。おそらくタクマは日本最強とされる藤堂を倒すことで、世界への挑戦の足がかりとしたのだろう。つまりタクマと竜白との闘いは、おそらく1950年代のリー・ガクスウ戦の少しの前の出来事であろうと推測される。
 
タクマ・サカザキに大敗を喫した藤堂竜白。道場を潰された恨み、プライドを傷つけられた恨み。この一件で、竜白は一方的に極限流を目の仇にすることになる。以降、藤堂流と極限流はなにかとぶつかることになる。
 
ROUND1!(日本)
タクマvs.竜白
タクマvs.藤堂竜03
ことの始まりはタクマの道場破り。
藤堂はタクマに完敗する。



リョウvs.竜白
タクマvs.藤堂竜04
打倒極限流に燃える竜白だが、ふたたび敗退。
これがきっかけで竜白は行方知れず(修行の旅?)に。

 
ROUND3!(グラスヒル・バレー)
ロバートvs.香澄

タクマvs.藤堂竜05
竜白の意思を継ぎ、打倒極限流を誓う香澄。
しかし藤堂流は3度(みたび)敗退する。

 
悲しいかな、努力も報われず負けっぱなしの藤堂流。師範である竜白が姿をくらましてしまったとなると、サウスタウンに開いた道場も閉鎖を余儀なくされたのではなかろうか。一方、極限流はその後も着実にその力を世に広め、海外数箇所に支部を持ち、多くの門下生を抱えているようだ。
 
タクマvs.藤堂竜01
『餓狼MOW』(舞台は2006年)で描かれた極限流空手ポスター。
リョウやロバート、ユリらも年を重ね、熟練した格闘家に成長している。

 
極限流と戦いを繰り広げた藤堂流はどうなってしまったのだろう…。
 

あれ…?
 

右上の門下生に……
 

どこかで見た顔が………
 

あーーーっ!!!
 

タクマvs.藤堂竜06
ちゃっかり入門してました♪
 
 

195X年 タクマ・サカザキvs.リー・ガクスウ

 
195X年
タクマ・サカザキvs.リー・ガクスウ


タクマ・サカザキ-彼は20代の若さながら、すでに極限流の師範であった。彼は日本最強と言われるほどの強さを持っていたが、格闘家としてのより高みを目指すため、単身アメリカに渡る。この渡米には、極限流を世界に広めるという目的もあった。
 
数々の異種格闘技大会で優勝を重ねていったタクマは、ついに世界で最も危険な都市、サウスタウンに移り住む。そして一年がたったころ、サウスタウン刑務所の主事を務めるリー・ガクスウと拳を交える機会を得た。ガクスウは漢方医という顔も持ち、さらに拳法家としても達人レベルの実力者である。いきさつは定かではないが、タクマが一方的に闘いを挑んだらしい。

ふたりの闘いは、まさに鬼気迫る死闘であったという。しかし、ついに決着はつかず、闘いは引き分けに終わる。以来ふたりは好敵手として、お互い修行に励むこととなる。
 
タクマvs.リー・ガクスウ02
タクマの生涯唯一の引き分け試合。
胸の傷は、この時付けられたものだ。




検証:タクマ・サカザキvs.リー・ガクスウは195X年!?

タクマとリー・ガクスウの死闘、タクマ生涯唯一の引き分け試合。…このエピソードは『龍虎の拳』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
新声社『龍虎の拳の謎』によると、タクマが20代の頃のエピソードであると記されている。タクマは1931年生まれなので、20代ということはリー・ガクスウとの死闘は1950年代の出来事であろうと推測される。
 
タクマvs.リー・ガクスウ01
体力的にも全盛であろう20代のタクマ。
一方ガクスウはこの時70に近いと思われる。
漢方のチカラ、恐るべし!!

 
 

1967年 ロネット・サカザキ交通事故死

 
1967年
ロネット・サカザキ交通事故死


リョウ・サカザキ10歳の誕生日の悲劇…。父タクマと、母ロネットの乗った車がサウスタウンで交通事故に遭った。トラックに激しく衝突され、ロネットは即死、タクマは瀕死の重症を負った。トラックは逃走し、事故には不審な点が多く残ったという。父を逆恨みするものの仕業かと思われたが、結局真相は闇に消えたのだった…。
 
ロネット事故死03
リョウには単なる事故ではないという直感があった。
しかし幼いリョウにはどうすることもできなかった…。


タクマが入院し収入は途絶え、ついに極限流道場は売却を余儀なくされる。数ヵ月後、タクマは退院したものの職には就かず、妻ロネットを殺した犯人を探し出すべく、街をさ迷い歩いた。
 
ある日…。タクマはリョウとユリがまだ眠っている間に置手紙を残し、家を後にする。なにか妻の死に関する手がかりをつかめたのだろうか?
 
ロネット事故死01
愛する妻の死、そして失踪するタクマ。
 

残されたリョウは妹のユリを養うため、早朝から深夜まで死に物狂いで働いた。さらにストリートファイトに身を投じ、数年後には街でも評判のファイターに成長するのだった。
 


検証:ロネット・サカザキ交通事故死は1967年!?

サカザキ一家に襲いかかる悲劇、母の死、父の失踪。…このエピソードは『龍虎の拳』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
スタジオベントスタッフ『オールアバウトSNK対戦格闘ゲーム』の龍虎の拳アートギャラリーによると、リョウ10歳の誕生日であったとされている。リョウは1957年生まれなので、10歳を迎えるのは1067年となるのだ。
 
ロネット事故死02
置手紙を残し、失踪する父。
格闘一筋であった父は子供の名前も漢字で書けなかった。

 
 

1968年 ギースvs.ヴォルフガング・クラウザー

 
1968年
ギースvs.ヴォルフガング・クラウザー


ギースの母親・マリアは病に侵されていた。死期を悟ったマリアは、ギースに死んだ偽っていた父親のことを初めて語る。父ルドルフは生きているということ、ルドルフは名門シュトロハイム家の養子となるため、マリアと別れたということ、シュトロハイム家から逃げるために、サウスタウンにやって来たということ…。マリアは死の瞬間まで、ルドルフを愛していた。ルドルフに対し復讐など望んでいなかったである。しかし、ギースは母を捨てた父を許すことが出来なかった。ギースは母の仇を討つため、ルドルフのいるドイツへ渡るのだった…。
 
ギースは、その瞳に明らかな殺気を宿し、ルドルフの前に立った。そのときルドルフの隣には、不敵な笑みを浮かべる少年の姿があった。それがクラウザーである。ギースはルドルフに襲いかかるのだが、クラウザーに阻止されてしまう。それどころかクラウザーの圧倒敵な力の前になす術もなく倒されてしまうのだった。こうして母の敵討ちは失敗に終わった。

これがきっかけで、ギースはクラウザーを憎み、恐れることになる。ギースはその後八極正拳を学んだり、古武術の修行を積んだり、有能な部下を集めたりするのだが、これはクラウザーとの再戦を見据えていたためかもしれない。
 
ギースvs.クラウザー02
シュトロハイム家は中世から続く伝統ある一族。
しかしヨーロッパ暗黒街を牛耳っている裏の顔も持つ。




検証:ギースvsヴォルフガング・クラウザーは1968年!?

父親の秘密を知ったものの、復讐かなわずクラウザーに返り討ちにされるギース。…このエピソードは『餓狼伝説SP』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
新声社『餓狼伝説の謎』によるとこの出来事はギース15歳、クラウザー9歳の時であったと記されている。ギースは1953年生まれなので、この対決は1968年のことと計算できる。
 
ギースvs.クラウザー01
クラウザー戦の傷を癒した直後の少年ギース。
9歳児に完敗したのに、「かすり傷です」は苦しい。

 
 

1970年前後 ジェフ&半蔵vs.クラウザー

 
1970年前後
ジェフ&半蔵vs.クラウザー


不知火流忍法の継承者・不知火半蔵。彼は舞の祖父であり、アンディの骨法の師匠でもある。そしてジェフ・ボガード。テリーとアンディの養父であり、彼もまた一流のファイターだ。ふたりはヨーロッパで偶然出会う。実はふたりともこの地方に伝わる謎の格闘技を探るという同じ目的を持っていた。意気投合したふたりは行動を共にすることになる。
 
やがてふたりに、その格闘技の使い手が西ドイツにいるという情報がもたらされる。しかしこれはふたりを抹殺するためにルドルフが仕掛けた罠だった。情報を頼りに西ドイツに向かったふたりは、待ち構えていたクラウザーと対峙することになる。なぜルドルフ自身が出向かなかったかは謎であるが、息子クラウザーの実力を試す機会を作ったとも考えられている。
 
突然現れた少年に驚くジェフと半蔵。初めに半蔵が相手をするが、クラウザーの実力を見誤り、右足を負傷。次いでジェフが相手をすることになる。序盤ジェフ優位で戦いが進むが、決定打が決まらない。徐々に形勢は逆転し、追い込まれるジェフ…!
「つ、強すぎる…!」
ジェフは起死回生をかけ、渾身のパワーウェーブを放つ!焦った少年クラウザーは不用意に突っ込み、パワーウェーブを額にもろに受けてしまう。こうしてクラウザーの額には、後々まで消えない大きな傷が残ってしまったのだ。
 
ジェフ&不知火01
服部半蔵は1993年に他界。
不知火流は孫娘の舞と弟子のアンディに引き継がれる。




検証:ジェフ&半蔵vs.クラウザーは1970年前後!?

不知火流忍術の達人を破り、サウスタウンのストリートファイタージェフを追い詰める。まだ少年であるにもかかわらず、クラウザーは恐ろしい強さを誇っていた。…このエピソードは『餓狼伝説2』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
新声社『餓狼伝説の謎』によると、具体的な年代は不明なものの、クラウザーは“少年”であったとさている。少年とは「ふつう、7、8歳くらいから15、6歳くらいまで」を指すのだという。(大辞林より)
ギースより6歳年下のクラウザーは1959年生まれとなるので、彼が7歳から16歳であったと考えると、この出来事は1966年から1975年の間であると計算できる。
 
ジェフ&不知火02
額の十字傷はパワーウェイブの痕だ。
 
同書によると、「ふたりとも歯が立たなかった」とあるので、結局ジェフはパワーウェイブで一矢報いたものの、少年クラウザーに敗北したらしい。達人ふたりを破るとは、クラウザーは少年にして恐ろしい実力の持ち主である。
 
しかし地を這う飛び道具であるパワーウェイブを額に受けるとは、クラウザーもマヌケなかっこうで突っ込んだものである。
 
 

1970年前後 ギースvs.周防辰巳

 
1970年前後
ギースvs.周防辰巳


サウスタウンにひとりの男がやってきた。名は周防辰巳。小柄といっても日本人にしては長身で、線の細い男だ。薄汚れてはいたが、格闘技の心得があることは一目でわかる体つきである。辰巳が会得していたのは“大南流合気柔術”。時の格闘技界において「武を志す者にとって、其の名を知らぬ者なし」と言わしめた伝説の格闘術である。投げられる事に気付く間もなく敵を吹き飛ばす様は武術とい域を遥かに越えて“妖の者”“闇天狗”等の言葉で形容され、恐れられた。
 
その辰巳は、サウスタウンでひとりの若者と出会う。若者は辰巳が格闘家であることを見抜き、挑みかかる。闘いは辰巳の勝利に終わるが、ひたすら強さを求める若者は辰巳の合気術という不思議な魅力に魅せられ、弟子入りを志願する。そのまなざしに非凡な才能を見出した辰巳は、若者の弟子入りを許可するのであった。若者は生来の勘のよさと熱心な修行で、瞬く間に合気術をマスターしていった。
 
もはや若者に教えることがなくなったと考えた辰巳は、サウスタウンを去ろうとする。すると若者は、辰巳の前に立ちはだかった。自分の強さを確かめるため、若者は恩師に闘いを挑んだのだ。…結局、長時間の死闘を制したのは辰巳ではなく、若者のほうだった。若者は恩師から学んだ武術で、自らの恩師を殺してしまったのだ。…この非情の若者こそが、ギース・ハワードである。



検証:ギースvs.周防辰巳は1970年前後!?

強さを確かめるため、恩師に向けた非情の拳。ギースに日本古武術を伝えた周防辰巳は、弟子の拳の前に敗れ去る。…このエピソードは『餓狼伝説3』の設定で語られている。ではこの出来事、いったいいつ頃のことだろう。
 
新声社『餓狼伝説3の謎』には、具体的な年代は書かれていない。しかし同社の『餓狼伝説の謎』によると、ギースの古武術の修行はクラウザー戦(1968年)のあとであるという。また、公式ではないが天獅子悦也『ギース・ハワード外伝』では1969年となっている。1970年中期からはタンに師事していると考えられることもあり、この出来事は1970年前後と考えて間違いないようだ。
  
周防辰巳に関係の深い人物は、ギースのほかにふたり。そのひとりはブルー・マリーである。父親の指導によりあらゆる格闘技をマスターしており、中でもコマンドサンボをメインに戦う、優秀な女性エージェント。実は周防辰巳は、彼女の祖父にあたる。1996年のKOFにおいて、勝ち上がってきたブルー・マリーに対しギースは「お前の祖父は強かった。思い出したよ、あの素晴らしい断末魔を……」と言っている。
 
辰巳vs.ギース02
マリーにとって、ギースは祖父の仇だったのだ。
「ギースは私が倒す…じっちゃんの名にかけて!」 


そしてもうひとりは坂田冬次。会津若松で生まれ育った冬次は、辰巳と同じ大南流合気柔術の使い手である。ふたりは共に師範代の段位を持ち、他の門下生から慕われる英雄的存在であった。お互いに実力を認め合う仲であったが、「死合う」という観点においては対立していたという。冬次にとって闘いとは“死合い”であり、現に数々の修羅場をくぐり抜けてきた。しかし辰巳にとっては、あくまでも“武術”だったのだろう。そんなふたりが、果し合いにより真剣勝負を行った。冬次は辰巳に敗れ、左目に傷を負ってしまう。失明は免れたものの、辰巳が放った一撃は網膜に焼きつき、悪夢となって毎晩冬次を苦しめた。ついに冬次は悪夢におびえる自らの左目をえぐり出し、それを喰らうことで辰巳の拳の恐怖を克服したのだった。恐るべき格闘家の執念である!
    
辰巳vs.ギース01
自分の目玉を喰ったという凄まじいエピソードを持つ冬次。
「やっぱり目玉焼きは硬めが好きだな!…片目だけに。」
 

  
プロフィール

りょう

Author:りょう
ストリートファイターの投げキャラ好きでパッド派。
ザンギエフやサンダー・ホークで十字キーをぐるぐる回します。



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